【第6話:これからも】〜お父さんうつ日記〜

父は本当に心優しくて、正義感のある人です。私と父は性格が合い、ことあるごとによく話しました。

 

 

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今までの投稿で何度も書いていますが、私は小さいころからずーーーっとお父さんっ子でした。

 

父は本当に心優しくて、正義感のある人です。私と父は性格が合い、ことあるごとによく話しました。

 

そして、そのたび人生の教訓や生きていく上で大切なことを父から学びました。私はそんな父を見て育ち、父をとても尊敬していました。

 

うつ病を再発してから、父は何かについて深く考えるのが大変になったようで、以前のように話をする機会は残念ながら減ってしまいました。

 

その日の調子によって、塞ぎ込んだり、ネガティヴな独り言を言い続けたりして、そもそも話しかけにくい時もありました。

 

でも、それでも何となく、父に対して持っていたプラスのイメージはあまり揺らぐことはなかったんです。

 

「父がうつ病を患っても、父を尊敬していると胸を張って言える!」、そんな気持ちをこの4コマに描きました。

 

とか言いつつ、強がりだったのかなとも思う時もあります。

 

「うつ病というのは“状態”であって、その人の“本質”が変わる訳ではない」

 

と認識しながらも、尊敬している父が、自尊心を著しく損なっている状態を見て、切なく感じていたのも確かです。

 

だからこそ、逆に、父に抱く尊敬の念を強く意識しようとして描いたのかもしれません。

 

「病気になったからといって父の人格が変わってしまった訳ではない」

「父娘関係が根っこから変わってしまうなんてことはない」

 

と思ってはいたけれど、「もしかしたら…」という不安が拭えなかったんじゃないかなと思います。

 

昔と変わらない部分を見つけようと努力し、それを見つけては自分の安心材料にする。

 

そういうものにすがるばっかりで、結局は本当のところで父の病気と向き合えていなかったのかもしれないです。

 

そんな風に思うと自分のことが情けなく感じてしまうんですが、そういうのって私だけですかね。

 

【第7話:伝われ。】を読む

 

 

【うつ病まとめ記事】

 

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

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  • 本記事は2017年3月15日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。