子育てのイライラが止まらず限界…育児中の臨床心理士が実践する10の対処法
子育てのイライラ対処法10選
《 1人の時間を作る 》
母として…ではなく、自分のための時間を作りましょう。
《 誰かに話す 》
「イライラしてしまう」と誰かに話すことで楽になることがあります。
《 負担を減らす 》
1人で背負わず、夫や家族、地域の子育て支援など様々な制度や人を大いに頼りましょう。
《 イライラした状況から離れる 》
子供の安全を確保したうえで、別の部屋に移動するなどその場から離れましょう。
《 イライラを認める 》
「イライラ=悪いこと」ではなく、生理的な現象です。まずは「人間なんだから仕方ない」と認めてみることも良いかもしれません。
《 自分の体のケアをする 》
肩こり、腰痛…ストレスは体にも様々な不調を作ります。ゆっくり湯舟に使ったり、マッサージをしたり、自分の体を労わることも大切です。
《 ひとまず深呼吸 》
イライラすると呼吸が浅くなります。肺が広がるのを感じながら大きく深呼吸をしてみましょう。
《 水を飲んだり、数を数えたり… 》
冷静になるためには、ワンクッション、関係のない行動を取り入れることが大切です。
《 外に出る 》
家の中ではなく、公園や買い物にでかけるなど、環境を変えることで気持ちも変わりやすくなります。
《 観察者になる 》
イライラしている自分を少し一歩引いた視点で眺めてみると、冷静さを取り戻せることがあります。
育児のイライラが限界になる前に
「言葉」にして伝える
日本では、「黙っていればわかりあえる夫婦」が理想とされることが多いですが、実際は言わなければ伝わりません。言いたいことは言葉にして伝えることが大切です。
声に出すことが難しい場合は、メールや手紙などを別のツールを使うことも有効です。
不満より「何をしてほしいか」伝える
イライラしているときは、つい不満が先にでてしまいますが、協力を得やすくするためには、「何をしてほしいか」の要求に焦点をあてて伝えたほうが伝わりやすくなります。
疲れ度が60〜70%になったらSOSを
限界ぎりぎりで相手に伝えると、感情的になりやすく、すると相手に伝わりにくくなってしまいます。
また、疲れすぎてしまうと脳が正常な判断ができず、無理をしすぎてしまったり、SOSを出すことすらできなくなってしまう…なんてこともあります。
まずは、自分の疲れに目を向けて、ちょっと疲れているかな?と思える60〜70%が助けが必要な目安です。
さいごに
今回は、子育て中のイライラへの対処法などについて、実体験なども交えてママさん臨床心理士に解説していただきました。
あなたに合った対処法は見つかったでしょうか?
イライラはすぐに消えてなくなるものではありませんが、対処法の引き出しをたくさん持っておくことで心のゆとりが生まれていきます。
毎日の子育てが少しでも前向きなものになるよう、ぜひ出来るものから実践してみてくださいね。
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【参考文献】
〇今村 三千代 , 鈴木 由美(2019)
父親の育児家事参加と母親の育児不安の検討(2):―家庭内ゲートキーパーに着目して―
日本教育心理学会総会発表論文集 61(0), 517,
〇宮本 純子(2018)
乳幼児をもつ母親へのサポートと育児不安―生きがいに着目して
日本心理学会大会発表論文集 82(0), 2EV-024-2EV-024,
〇遠藤利彦、佐久間路子、徳田治子、野田淳子(2011)
乳幼児のこころー子育ち・子育ての発達心理学 有斐閣
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2020年6月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。