自分が分からなくなる…自分を見つめ直す3つの方法とは?米国認定カウンセラーが解説

2017.12.01公開 2019.05.16更新

自分を見つめ直す3つの方法とは?

1.自分の安心できる相手を思い浮かべる

【STEP1】まず最初に、自分の安心できる相手を思い浮かべてください。
【STEP2】次に、その人のどのような部分が安心できるかを10個ほど書き出してみてください。
【STEP3】そして、なぜその部分が安心できるかを説明してみてください。

自信が低い人は、自分のことを見つめるとマイナス面に目が向いてしまい、プラス面を認められなかったりします。

 

一方で、他者のことであれば、プラス面を認めやすい傾向があります。

 

自分が一緒にいると安心できる相手の要素を書き出すことは、そう難しいことではないと思います。

 

そして、その書き出した要素が、実はあなた自身の正体に近いものなのです。

 

安心できる人を通じて自分を知る

安心できる人というのは、自分の要素と似ている部分が多いため、安心できると感じられることが多いといわれています。

 

また、書き出してもらった要素は、自分にとって特に大事な要素であることが多いです。

 

つまり、自覚はしていなくても、自分なりに大切と感じている部分が表れているものなのです。

 

他者を自分の写し鏡として、自分のアイデンティティを見つめなおすことで、自覚できるきっかけになります。

 

 

2.「これだけは譲れないもの」を思い浮かべる

また、「これだけは譲れない」というものを明確にすることで、自分が何にどのくらいの価値を置いているかを知ることができます。

 

【STEP1】まず、他者が自分について説明をするとしたら、どのように表現するかを考えてみてください。その表現を思いつく限り、書き出してみてください。
【STEP2】次に、自分にとって大切な要素を5つ選んでください。
【STEP3】そして、それらが自分にとってどのように大切かを考えて書いてみてください。書き出していくと、自分自身がどこに価値を置いているかが見えてきます。

 

3.「理想の自分」を思い浮かべる

最後に、理想の自分について考えてみましょう。

 

なりたい自分を思い描いた時、どのような要素が思い浮かぶでしょうか。最初はなかなかイメージしづらいかもしれません。

 

見た目でも振る舞い方などの表現方法でも性格でも構いません。

自分にとっての理想の自分をできるだけ具体的に書き出すことで、自分が何を望んでいるかを明確にしてみましょう。

今の自分がその要素を持っているかどうかは分からないかもしれません。

 

しかし、今からその理想の自分に近づくために、それらを意識した行動を取ることは可能です。

 

 

さいごに

自分の正体が明確になり、自分が何を大切にしているか、何を求めているかが明確になることで、自尊心と自信が出いてきます。

 

そして、それらの要素を基に、どのような環境で誰と関係を築き、何に取り組み、何を大切にしたらよいのかが分かります。

 

自分を見失ってしまっている人も、そうでない人も、改めて「自分」を見直してみることで、自分を大切にしていきましょう。

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髙田尚恵

米国認定カウンセラー認定証取得

ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校大学院カウンセラー教育学部メンタルヘルスカウンセリング学科にて修士号取得。メンタルヘルスカウンセラーとして勤務し、個別カウンセリング、カップルカウンセリング、心理教育などを提供。帰国後、メンタルヘルス不調による休職・離職者の社会復帰を支援。米国認定カウンセラー認定証取得(National Certified Counselor Certification)、ニューヨーク州基準臨床メンタルヘルスカウンセラー国家試験合格(National Clinical Mental Health Counselor Examination for New York)、臨床トラウマプロフェッショナル認定証取得(Clinical Trauma Professional Certification)

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年12月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。