過呼吸発作の症状や対処法とは?臨床心理士が分かりやすく解説

2016.12.19公開 2016.12.20更新
 
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今回は過呼吸発作についてです。過呼吸発作は、ストレスなどが原因で、呼吸が早く浅くなってしまって、呼吸し過ぎてしまう状態のことを言うんですね。

 

中には、小学校低学年くらいから症状が現れる子もいて、とても苦しく怖い思いをしている生徒も少なくありません。

 

 

過呼吸発作の症状

症状としては、頭痛、めまい、指先のしびれ、口のまわりのしびれ、息苦しさ、「息ができない」という不安から胸の圧迫感やドキドキ、死への恐怖、全身の筋肉の硬直などの症状があります。

 

時間的には、10分から30分くらい発作が続くケースが多いようです。よく知られているように、ビニール袋を口に当てて呼吸すると治まると言われていますね。

 

こんなふうに解説すると、とても恐ろしい症状のように聞こえるかもしれませんが、多くの方は過呼吸発作を自分でコントロールできるようになって、何よりもこの症状を通して、人間的に一回りも二回りも成長されていきます。

 

私は、この「過呼吸発作」を、「心のくしゃみ」と呼んでいます。くしゃみなので人間の生理反応のようなもので、こころがバランスを取ろうとして起こる症状の一つなんです。

 

だから、過呼吸発作に襲われてしまったとしても、慌てることはありません。過呼吸になってしまうメカニズムをきちんと理解して、落ち着いて対処すれば、乗り越えられる症状なんです。

 

 

過呼吸発作のメカニズム

過呼吸のときに、もっとも不快な感覚の一つは、「息が思うように吸えない!空気が足らない!」という感覚です。体験者は分かるかもしれませんね。

 

実際は息を吸い過ぎてしまっているにも関わらず、「もっと強く、もっと早く呼吸しなくちゃ!」と焦ってしまっているんですが、実はそれは大きな間違いで、症状が悪化するだけなんです。

 

過呼吸がどうして起こってしまうのかというメカニズムですが、高い緊張状態とか恐怖が結びついて、呼吸が浅くなります。

 

それにともなって、血液中の二酸化炭素が少なくなっているんですね。ですから、二酸化炭素をまた取り入れればバランスが回復されるという理屈です。

 

ちょっと難しい説明になりましたが、要は呼吸のし過ぎで、みんなの血液の中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れちゃっているということです。

 

だから、極端な話で言えば、息をちょっとだけ止めてしまえばいいんです。そうすると体が自然とバランスを取り始めてくるんですね。

 

ちょっとだけ息を止めて、ゆっくりと呼吸することが対応のポイントなんです。一応、以下に詳しい対処法を教えておきますね。

 

 

過呼吸発作の対処法

1.まず、その時やっていることをやめて、腰をおろすか、何かにもたれかかりましょう。

 

2.息を止めて、10数えます(この時、深く息を吸わないこと)。

 

3.10まで数えたら、息を吐きます。そして、静かに、ゆっくりと「リラックス」とか「落ち着こう」と、自分に言い聞かせます。鼻を通して息をすることを忘れないでください。

 

4.6秒に1回の速さで呼吸します。3秒間息を吐いて、3秒間息を吸います。これで1分間に10回呼吸することになります。

 

5.10回呼吸するたびに(つまり、1分ごとに)、10秒間息を止めて、それからまた、6秒に1回の呼吸をつづけます。

 

6.過呼吸の症状が落ち着いてくるまで、この呼吸をつづけます。

 

 

この呼吸法は練習すればするほど上手になり、過呼吸やパニック発作をうまくコントロールできるようになります。

 

目指すゴールは、不安やパニックが襲ってきたとしても、慌てずに、過呼吸発作が起こらないようにすることだということを忘れないでください。

 

 

記事提供

佐藤文昭 臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

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