アルコール依存症患者の家族の相談先って?私のおすすめ3選【プリームみどりさん】

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「こんなこと誰にも相談できない…。」

 

家庭内にアルコール依存症の問題がある家族は、このような思いをぎゅっと握りしめているのではないでしょうか?

 

私自身も、飲酒が原因でパートナーとの仲がギクシャクし始めた最初の頃は、友人に愚痴をこぼせていました。

 

しかし、家庭内の状況が深刻になればなるほど、誰にも相談できなくなりました。

 

病気が進行するにつれ(アルコール依存症は進行性の病気です)、様々な問題がもっと頻繁に起こるようになり、パートナーとの関係はますます悪化、家庭は心が休まる場ではなくなっていきました。

 

アルコール依存症に振り回され、疲れ果てている家族は、

 

「本当は誰かに聴いてもらいたい」

「この悩みを吐き出したい」

 

と切実に思う一方、さまざまな理由から「こんなこと、誰にも相談できるわけがない」と思いつめてしまいがちです。

 

毎日、孤立感、断絶感を抱えて暮らすのは、とても辛く苦しいですね。

 

もしくは、「相談したいけれど一体どこに相談していいのか分からない」、そう感じて身動きがとれない方もいるかも知れません。

 

この記事が、あなたが相談できる先に繋がって、少しでも楽になるきっかけになればと願っています。

 

 

相談の意味やメリットって?

「家族が窮状について相談しても、アルコール依存症患者本人にお酒を止めさせることができないのなら、家族がわざわざ相談する意味があるのか?」

 

もしかすると、そう思いたくなる方もいるかもしれません。

 

相談する意味の一つは、この問題を抱えているのは「自分一人ではない」と感じられること。

 

この力は想像以上に大きいものです。

 

また、家族であるあなたが適切な場所に相談することで、あなたは病気に対する正しい対処の仕方を学ぶでしょう。

 

適切な対応の仕方が分かれば、今までのように飲酒による問題が起こる度に振り回されることが激減し、あなたの心身の負担はずっと軽くなります。

 

アルコール依存症の場合、世間一般の考えや他の病気とは異なる対処の仕方をしなければならないことが多くあります。

 

例えば、家族は極力手を出さずに、病気である本人が困るようにすることなどです。

 

今までとは異なる対処の仕方に、迷いや葛藤もたくさん出てくると思います。

 

その時、相談することで「正しい対処の仕方を確認できること」は大きなメリットと言えるでしょう。

 

 

どんな相談先があるの?

一般に、私たちは悩みがあると、身内や友人、上司(先生)や同僚など、身近な人に相談しますよね。

 

気をつけていただきたいのは、アルコール依存症という病気に関しては、場合によっては、それが逆効果になってしまうことがあるということ。

 

アルコール依存症という病気について、正しい知識を持っていないと(そしてほとんどの人が持っていません)、たとえ善意からでも、見当違いの助言をしてしまうことがあるからです。

 

その結果、家族がさらに精神的負担を抱えたり、アルコール依存症患者の状態を悪化させてしまうことも…。

 

ですから、正しい相談先に繋がることが重要です。

 

ここで言う正しい相談先というのは、アルコール依存症が病気であると理解し、病気について正しい知識がある人たちを指します。

 

同じ問題を経験した人たちや医療・福祉関係者などです。

 

それでは、具体的には一体どんな相談先があるのでしょうか?

 

 

自助グループ(アラノン)

私がまずコンタクトを取ったのは、アルコール依存症患者の家族・友人のための自助グループ(アラノン)でした。

 

1951年にアメリカで始まったアラノンは、今や世界中に広まり、日本にもたくさんのアラノングループがあります。

 

私はベルギーのオランダ語圏に住んでいるのですが、悩みを相談するほどのオランダ語能力がなかったため、英語で参加できるグループを見つけなくてはならず、アラノンに繋がるまで少々手間取りました。

 

また、それまで自助グループに参加したこともなければ、存在すら知らなかったので、

 

・どんな場所でどんな人がいるのか

・一体どんなことをするのか

・自分がそこへ行くことで何が変わるのか、何を得られるのか、

 

これらのことに全く見当がつきませんでした。

 

じゃあなぜ行ったのかというと、もうただ、他に行くところがなかったから。

 

実際は他にもあったかも知れませんが、当時の私には、どこへ行ったら良いのか分かりませんでした。

 

おそらく、アルコールの問題で困り果てている家族は、皆さん同じように感じているのではないでしょうか?

 

家庭内の深刻な問題を、赤の他人に話すことに抵抗を感じる方もいるかも知れませんが、自助グループに来る人は皆、あなたと非常に似た経験をしています。

 

きっと自分の話がよく分かってもらえることに、とても驚くことでしょう。

 

同じように悩んでいる人がいる、自分一人ではないと知ることだけでも、大きな支えになります。

 

ミーティングでは、話したくなければ他の人の話を聴くだけでも良いですし、複数のグループを試してみても良いので、まずは勇気を出して足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

どこでミーティングをやっているのかは、下記のホームページで検索してみて下さい。

 

>>アラノン家族グループ

 

 

保健所や精神保健福祉センター

保健所や精神保健福祉センター(地域によっては心の健康センターなどの名称もある)は、より身近で見つかる相談先かも知れません。

 

私の場合は身近にこういった相談先がなく、あったとしても言語の問題もあったので、私自身は利用した経験がありません。

 

保健所や精神保健福祉センターでは、アルコール依存症に関する相談を受け付けています。

 

不明の場合は、自治体の保健課や健康推進課などに問い合わせて下さいね。

 

また、精神保健福祉センターは、各都道府県と政令指定都市に設置されており、依存症に関する情報の提供や相談、援助などを行っています。

 

>>厚生労働省 全国の精神保健福祉センター一覧

 

 

 

アルコール依存症の専門医療機関

相談先の3つめとしては、アルコール依存症の専門医療機関があります。

 

アルコール依存症の場合、精神科よりも、アルコール依存症専門の窓口を持った医療機関を訪ねた方が適切です。

 

ほとんどの専門医療機関では、アルコール依存症患者に対する治療だけではなく、家族のためのプログラムが行われています。

 

また、アルコール依存症患者本人が治療を受けている家族だけではなく、患者本人がまだ治療に繋がっていなくても、まずは家族だけが参加するケースもあります。

 

家族が正しい知識を得ることで、それまで頑なに拒否していた患者本人が受診を受け入れることも少なくありません。

 

家族向けのプログラムの目的は、病気に対する正しい知識を持つことですが、それだけではありません。

 

「家族の病気」とも呼ばれるアルコール依存症は、患者本人だけでなく、ともに暮らす家族をも巻き込み、不健康な状態にしてしまいます。

 

家族プログラムは、自分の思いを吐き出したり他の家族の体験を聞いたりすることで、家族が健康を取り戻すことも目的としています。

 

>>アルコール依存症治療ナビ.jp

 

 

 

さいごに

「否認の病気」と呼ばれるアルコール依存症は、患者本人が飲酒の問題があることをなかなか認めません。

 

ましてや、自ら進んで病院に行くことは非常に稀でしょう。

 

いつかは気づいてくれるのではないか。いつかはお酒を止めてくれるのではないか。

 

そう期待して、あなた自身がどこかに相談したり、助けを求めることを躊躇しているのであれば、その期待は捨てて下さい。

 

相手が変わることを待つのは、何の解決にもなりません。

 

飲酒に振り回されていると感じたら、たとえアルコール依存症かどうか確信を持てなくても、まずは相談してみて下さい。

 

そこで、やはりアルコール依存症ではないと分かれば、それに越したことはありませんし、アルコール依存症だとしても早めに対処できる方が良いですよね。

 

あなたが少しでも楽になるために、あなた自身が行動を起こすことが大切です。

 

まずは、上記の相談先を参照にして、足を運んでみて下さい。

 

>>Part6(後日公開)

 


profile photo2プリームみどり

ベルギー在住。夫がアルコール依存症になり家庭崩壊の危機に直面するが、 病気について学び自分自身を取り戻す。 自身のブログ「私から始めよう」では、周りに振り回されずに、 幸せに生きるためのメッセージを発信している。

blog: https://ameblo.jp/beyouandshine/

 

プリームみどりさんの連載一覧

【Part 1】夫がアルコール依存症に…私が自分の人生を取り戻すまで

【Part 2】アルコール依存症で家族が崩壊…家族を救った3つのきっかけとは?

【Part 3】アルコール依存症患者の家族として実践した3つの接し方とは?

【Part 4】アルコール依存症患者の家族向け支援!活用できた3つの支援とは?

【Part 5】アルコール依存症患者の家族の相談先って?私のおすすめ3選

【Part 6】アルコール依存症の子供への影響…我が家での3つの対処法

【Part 7】アルコール依存症患者の家族がうつを予防する3つの心がけとは?

 

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