『うつ病10年。たどり着いた場所』小松亜矢子さん【全9回まとめ】

2017.05.07公開 2017.05.08更新
 
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私たちは、いかに「うつ病」と向き合えば良いのか――

 

そんなことを考える上で、今回、うつ病を発症して10年になる小松亜矢子さんに、全9回の連載で、これまでの体験や今感じていることをシェアしていただきました。

 

 

第1回:自分の人生を諦めない

私自身、うつ病になったときは、「もう私の人生終わったな」と思いました。

 

やろうと思っていたこと、目標にしていたことができないのなら、「もう生きていても仕方ない」とさえ考えていました。

 

あの時から約10年。

 

そう思いながらも、なんとかここまで生きてきた結果、今はやっと「このままの私でいいのかな」と思えるようになりました。

 

>>『自分の人生を諦めない』を最初から読む

 

 

第2回:うつ病を乗り越えるための3つのゆとり

うつ病は闘病期間が長い人が多く、社会復帰までには、短い人で数ヶ月、長い人で数年かかることも珍しくはありません。

 

この時間を確保できるかどうかも、ポイントだと思っています。

 

傷病手当金や失業手当をもらえる期間、休職できる期間が限られていると、それだけで焦りを生んでしまいます。また、早く復帰して欲しいと家族から言われてしまうことも。

 

私は以前、「いつになったら治るんだ」と家族に言われたのがとてもつらかった記憶があります。

 

おそらく、それを言った家族もつらかったのだとは思いますが、かなり衝撃的な一言でした。

 

>>『うつ病を乗り越えるための3つのゆとり』を最初から読む

 

 

第3回:うつ病を治そうとして辛くなっていませんか?

私自身、うつ病が再発して落ち込んでいたときに、治すことはあきらめて、うまく付き合おうと思ったら、気持ちが楽になったことがあります。

 

「薬を飲みながらでも、穏やかに過ごせたらそれでいいんじゃないか」

 

「無理に薬を止めようとしたり、通院の頻度を減らしたりして不安定になるよりは、定期的に診てもらって、できる限り安定した状態を保てるほうが、私にとっては大事なんじゃないか」

 

そう思ったら、無駄に焦ることもなくなって、うつ病の症状そのものも徐々に落ち着いていきました。

 

結果的に、通院する必要がないくらいには回復することができて、今はそれなりに働きながら暮らすこともできるようになっています。

 

>>『うつ病を治そうとして辛くなっていませんか?』を最初から読む

 

 

第4回:死にたい気持ちは消えなくていい

私もうつ病で苦しんでいたとき、「死にたい」気持ちが毎日消えませんでした。

 

つらくてつらくて仕方なかったのですが、「死にたい」なんて口にしたら、まわりの人がショックを受けるだろうと思って、なかなか言うことができませんでした。

 

そんなときに心がけていたのが、死にたくなるのは自分が悪いのではなく、「病気のせいだから仕方ない」と思うようにすること。

 

自分を責めると、どんどんつらくなってしまうので、「病気なのだから仕方ない」と理由をつけて、あえてその気持ちを正当化するようにしていたのです。

 

>>『死にたい気持ちは消えなくていい』を最初から読む

 

 

第5回:何かと比べることをやめてみよう

うつ病で苦しんでいたとき、私はよく、他人や過去の自分と比較して、落ち込んでいました。

 

「まわりの人はできているのに、どうして自分はできないんだろう…」

「以前の自分はできていたことが、どうして今の自分はできないんだろう…」

 

そんな考えが、毎日毎日、頭の中を巡っていました。

 

後から考えてみると、その考えこそが、私を苦しめていた一つの原因だったんだと思います。

 

>>『何かと比べることをやめてみよう』を最初から読む

 

 

第6回:「褒めポイント」を見つけてみよう

誰でも、どんな状態であっても、絶対に褒めていいところがあるんです。

 

それは、その日1日ちゃんと生きたということ。

 

うつ病の症状がひどいとき、生きていることがどれだけ苦しいことか、経験した方なら分かると思います。

 

そんな中でも、生きることをやめずに1日いられたというだけで、すごいことだと思うのです。

 

>>『「褒めポイント」を見つけてみよう』を最初から読む

 

 

第7回:うつ病を美談にはできない

うつ病になったばかり、あるいはまだ闘病中といった状況では、うつ病になったという事実をプラスに考えることは難しいかもしれません。

 

乗り越えられたとしても、プラスになると思えない場合もあるかもしれません。

 

捉え方は人それぞれですから、それでもいいと、私は思います。

 

うつ病を経験した人全員が、その経験を生かした何かをする必要もないんです。

 

>>『うつ病を美談にはできない』を最初から読む

 

 

第8回:うつ病を再発させないために

私が精神科に通院しなくなって、もう3年以上。

 

それなりに社会の中で生きてはいますが、何かのきっかけで再発するのではないかという不安は、常にどこかにあるような気がしています。

 

環境の変化、仕事のストレス、季節の移り変わり…など、生きていれば心揺れる場面はいくつもあります。

 

その度に、「これは再発する予兆ではないか」と心配になったりするのです。

 

>>『うつ病を再発させないために』を最初から読む

 

 

第9回:うつ病と向き合う、うつ病と生きる

平均寿命から考えると、私の人生はまだ半世紀以上も残っています。

 

落ち込むことも、打ちのめされるような出来事も、きっとあるでしょう。

 

うつ病が再発してしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。

 

でも、将来起こるかもしれないことを過度に恐れずに、自分らしく生きていきたいと思います。

 

今を大事に、自分と目の前にいる人を大切に。

 

その積み重ねが、私にとってのうつ病との良い付き合い方です。

 

>>『うつ病と向き合う、うつ病と生きる』を最初から読む

 

 

Komatsu_Prof_2aa【執筆】

小松亜矢子 元看護師のフリーライター

1984年生まれ、自衛隊中央病院高等看護学院卒。福岡県出身、現在は神奈川県横須賀市在住。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

blog:http://www.ayk-i.com

 

 

小松さんインタビューはこちら

【Part1】新卒1年目で適応障害、夫婦でうつ病を経験して感じたこと

【Part2】うつ病当事者かつ看護師として伝えたいこと

 

 

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