うつで仕事を辞めるべき?3つの判断ポイントを精神保健福祉士が解説

2018.07.30公開 2019.05.20更新

うつの症状で、仕事を続けることも辞めることも判断がつきにくくなってしまう…なんてことはありませんか?

 

「今の仕事を続けたくない…。けれど、辞めた後も心配」

 

いざ、仕事を辞めたいと感じたとき、2つの心配が頭をよぎると思います。

 

1つは金銭面の心配、2つ目は次の仕事についてです。

 

仕事を辞めるということはどうしてもリスクを伴うので、心配事について対策を打てるか考えてみる必要があります。

 

そこで今回は、うつで実際に仕事を辞めるべきかどうか、判断するポイントをお伝えします。

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

うつで仕事を辞めるべき?3つのポイント

金銭面

まずはじめに、給与という収入が入らなくなった後に、生活できるお金が残るか考えましょう。

 

すでにうつによって連続で欠勤している場合は傷病手当の手続きを取ることをおすすめします。

 

さらに、会社の規定によって1年以上勤めていれば退職金が出ます。

 

こちらは勤続年数によって金額が変わるので、5年以上勤めていた場合に収入としてあてにできるかな、くらいです。

 

病気による退職は基本的に自己都合退職のため、失業手当は退職後3か月後からの支給になります。

 

体調不良や介護などの理由で「特定離職者」と認められれば、給付の猶予期間なく失業保険を受けられます。

 

しかし、

傷病手当を満期で受け取ったほうが金銭的な余裕が生まれること

失業給付は「すぐに就労可能」な方を対象としているため、「就労不可」の状態のときは傷病手当を受給する理由があること

を考えると、傷病手当の申請ができなかったときの手段として失業給付を考えたほうがよいでしょう。

 

以上のことを踏まえて、有給消化と傷病手当、退職金でしばらく生活できそうかが判断基準になります。

 

【関連記事】

>>傷病手当金の申請期間・書き方・金額・申請先

>>【傷病手当金】退職後の申請・任意継続の手続き

 

退職の意思

仕事を辞める理由を整理してみましょう。

 

職場自体にはなんの不満もないけれど、うつの症状によって出勤が難しくなってしまった場合、休職や配置換えなど他に検討できることがあると思います。

 

上司や人事に相談して、辞める前にできることを考えてみてください。

 

これからの仕事について

「まさか自分が、退職することになるなんて考えていなかった…」

 

という方もいると思います。

 

1社を辞めてしまったら、2度とどこにも採用されないのではないかと悪い考えが止まらないこともあるでしょう。

 

インターネットで検索するとマイナスの情報がたくさんヒットします。

 

折り合いをつけなければいけないこともありますが、職種や勤務時間、給与などがどのように変化するか辞める前に正しい情報を得ておきましょう。

 

職場に残ったほうがこれからのことを考えやすいのであれば、残ることも選択肢に入れるといいと思います。

 

菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧アドバイザーとしてメイクアッププログラムを実施。

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