クローズでの再就職のタイミングと不安を克服するためにやった3つのこと

2018.10.20公開 2018.10.24更新
 

【書いてくれた人】

年代:50代

性別:男性

双極性障害

うつで休職中ないし退職した人で、再就職に不安を感じられている読者の方も少なくないと思います。

 

そこで私の体験を少し述べさせて頂ければと思います。

 

再就職した職種は?

私の場合は同業種でした(不動産関係の仕事でした)。

 

色々な考え方があるとは思いますが、やはり慣れ親しんだ業種への再就職だと再スタートが切りやすいのではないかと思います。

 

 

再就職への不安を乗り越える3つのやったこと

うつで休職中ないし退職した人が再就職する訳ですから、不安や怖さがあって当然です。

 

それを乗り越えるため、下記の3つのポイントにチャレンジしてみることをご提案できればと思っています。

 

主治医のアドバイスをよく聞く

当たり前と思われるかもしれませんが、一つ目は、主治医の先生のアドバイスをよく聞く事です。

 

心療内科等の主治医の先生が、今までのうつの経過を一番知っているはずですし、何人もの、うつの方を見てきている訳ですから、素直にアドバイスは聞き入れるべき、だと考えます。

 

そのためにも、診察の際には主治医の先生には、自ら思っていることを全て打ち明けることが重要です。

 

心療内科等では、どうしても限られた時間での受診となってしまうため、受診の際には“今日話しておきたいこと”を紙などに纏めて臨むのが得策です。

 

家族の助言に耳を傾ける

二つ目は、同居する家族の方の助言にも素直に耳を傾けることです。

 

主治医の先生のアドバイスは専門家の意見としては最も重要ですが、主治医の先生も、24時間貴方を見ている訳ではありません。

 

そうなると、同居する家族の方が感じることが、貴方にとって適正な意見である場合もあります。

 

私の場合には妻でした。

 

やはり、家族は心配ですから世界中の誰より貴方の事を見ています。

 

一番良いのは、同居されている妻や親御さんといった、家族の意見を心療内科等の受診の際に主治医の先生に話をして、アドバイスを頂戴する事だと思われます。

 

その方が主治医の先生も判断やアドバイスをする材料が増えるからなのです。是非実践してはいかがでしょうか。

 

仕事場までの通勤練習

最後の三つ目は、再就職するであろう先の仕事場への通勤練習です。

 

うつで休職中ないし退職した人は、数か月または数年、公共交通機関での通勤から遠ざかっている場合が多いと考えます。

 

就職するということは、通勤時間を含めたものが仕事ということになるのですが、うつで休職していた人には満員の通勤電車も厄介なものの一つです。

 

通勤電車で体力・気力を使い果たしてしまうと、肝心な仕事どころではなくなってしまいます。

 

実際の通勤時間帯に通勤訓練して、自分の体調や気分が大丈夫か確認してから再就職に臨む方が不安や怖さを乗り越えることに繋がると考えます。

 

 

ハローワークのメリット・デメリット

再就職先を探すには、ハローワークはありがたい存在です。

 

もちろん、無料で求人票等を閲覧できるなどメリットも多いです。

 

その一方で、やはりお役所的と申しますか、こちらから積極的に質問などしていかないと求人に関して教えてくれないなどのデメリットもなくはありません。

 

しかしながら、障害者求人等の情報も相談しやすいですし、日々、新規の求人情報が入ってくるため活用しない手はないと思います。

 

尚、ハローワーク求人に応募する場合には、ハローワークの紹介状が必要となりますので、窓口で係の方に相談のうえで紹介状を発行してもらって下さい。

 

 

再就職はクローズ就労で

私の場合には、うつを公表しないクローズでの再就職でした。そのため、再就職時に不利になったことはありませんでした。

 

しかし、体調が不十分なままで、万が一、再就職出来たとしても、多分体調を継続したままで、新天地での仕事は非常に大変だと思います。

 

体調が今ひとつ不安定な状態で、うつを公表しないクローズでの再就職はお勧めしません。

 

 

再就職がうまくいったポイントは?

私の場合には、“自ら、また働きたい”と思えるまで休職してから再就職活動して、社会復帰できたことが大きなポイントだったと思います。

 

もちろん、妻をはじめとする家族のサポートがあったからなのですが、自らの気力・体力が完全とまでには行かないまでも、ある程度、復活した状態で再就職活動に望めたことが再就職に繋がったと思います。

 

まだ自らの気力・体力が不安の状態での再就職活動は、再就職先の内定確保にもなかなか繋がらないのではないでしょうか。

 

“自ら、また働きたい”

 

そう思えるまで休職してから再就職に臨むことが、再就職がうまくいったポイントと私は考えます。

 

 

さいごに読者に伝えたいこと

ここまで私の体験に基づきお話してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

私は、うつで休職中ないし、退職した人の再就職は単に再就職を実現することが目的ではなく、新しい職場で、いかに無理なく継続して仕事を続けていくか、が最も重要と考えます。

 

再就職するまでは家族に心配や迷惑をかけているのは事実ですが、焦って再就職してもまた退職するようなことになるのが、貴方にとっても家族にとっても一番不幸です。

 

焦らずに(これが難しいことなのは分かっていますが)、自らの気力・体力がある程度充実したと思えてから、再就職にチャレンジしてもらうことが一番良いのでは!

 

そう考えます。

 

臨床心理士より
再就職への不安を抱えている方はたくさんいらっしゃいます。クローズでの再就職はリスクもありますので、主治医や家族と相談した上で検討することをおすすめします。仰るように、体調を維持しながら長く働けることが大切だと思います。不安を乗り越えるために実践された3つのことは、病気の種類に関係なくみなさんの参考になります。通勤練習はとても大切です。無理のないように少しずつ職場までの距離を縮めましょう。
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