うつ病との二人三脚の仕事探しでこだわったこと・妥協したこと

2018.10.23公開 2018.10.24更新
 

【書いてくれた人】

年代:40代

性別:女性

うつ病

うつ病の方が、仕事をしたいと思った時、求人情報を探しながら考えるのは、

 

・自分がうつ病であることを告白して応募するか

・うつ病であることを黙ったまま応募するか

 

ではないでしょうか。

 

とてもとても悩むところなのですが、どちらの場合にも、メリット・デメリットがあります。

 

それぞれの場合について、経験を踏まえてメリット・デメリットをご紹介できればと思います。

 

うつ病をオープンにする場合は?

オープン就労のメリット

うつ病をオープンにするメリットは、雇用主に公認されるため、急な体調変化による休みや、数日間の休日等の休みを取りやすいことです。

 

シフトや通院の時間なども、考慮して融通してくれるかもしれません。

 

また、職場の皆さんにも周知されることで、職場で変に気を張りすぎる必要がなくなると思われます。

 

オープン就労のデメリット

デメリットとしては、選考時に他の方と比べられて不利になる可能性があります。

 

一昔前よりうつ病への理解が進んでいるとはいえ、責任を伴う仕事を任せるのに、精神疾患のある人でいいのか?と考える雇用主は、まったくいないとは言えないでしょう。

 

また、周囲の反応も気になるところです。

 

周知することで「知られないようにしなくては。」といった気を張りすぎる必要がなくなる一方、逆に心無い言動に遭うかもしれません。

 

そうなれば、良好な職場環境を維持する、仕事を継続するのは難しくなると思われます。

 

うつをクローズで応募した場合は?

クローズ就労のメリット

メリットは、他の応募者と同じ視点で見てもらえる、ということです。

 

言葉は悪いですが、病気を盾にして特別視されることを嫌うなら、クローズして応募する方が、あなたの希望に添うでしょう。

 

選考時に不利になる可能性もありません。

 

周囲の方とも、ごく一般的な人間関係が築けると思われます。

 

普通に仕事をこなしていくことで、自信が芽生え、意欲が湧いてくることもあるでしょう。

 

クローズ就労のデメリット

他方、デメリットは、雇用主や同僚に周知されないため、うつを考慮した扱いを受けることが出来ない、ということです。

 

うつ病を理由に休むことや、シフトの調整をしてもらうことは出来ません。

 

うつ病だと知られないよう、気を配る必要もあるかもしれません。

 

それらが重荷になるようなら、それはあなたが無理をしているのです。

 

 

仕事を探す上で気をつけたポイントは?

うつ病の人が仕事を探す場合、とにかく無理のないようにすることです。

 

自分に無理がないか?

まず、自分に無理がないかどうかです。

・仕事をしたい気持ちに無理はないか

・体力に無理はないか

・仕事内容に興味を持っているか

・自分の技量にある程度の自信を持って臨めるか

・仕事の責任を果たすことをおそれてはいないか、等々。

これらがある程度ハッキリしないうちは、拙速に仕事を始めるのは時期尚早と考えた方が良いかもしれません。

 

まとめて言えば、「意志が固いかどうか」ということなのですが、働いて賃金を得る以上、賃金に見合う仕事をこなすことを求められます。

 

うつ病は、感情の揺れが大きい精神疾患です。

 

どこかしら妥協して無理を通せば、自分に負担が返ってきてしまうのです。

・勤務日数

・就労時間

・通勤時間

・休日日数

・用事があるときの柔軟な対応

など、勤務形態も自分に合っているか、自分の希望にかなっているか、よく確認することが大切です。

 

家庭に無理がないか?

次に、家庭に無理がないかどうかです。

 

自分が仕事に行くことで、家庭のことをおろそかにしないだろうか、家族の協力が得られるだろうか、など、生活の基盤である家庭・家族に迷惑をかけないようにすることを考えなくてはいけません。

 

ある程度のお手伝いはお願いするとしても、どこまで家族に応援されながら仕事が出来るかが大切だと思います。

 

 

仕事探しで活用してよかったもの

求人情報は、求人情報誌、折込チラシ、インターネットの求人サイトを利用しました。

 

ハローワークに行くことも考えましたが、それこそそこでオープンまたはクローズの壁にぶつかりますので、止めておきました。

 

正社員を目指すのなら、いつかは利用することも視野に入れなければならないでしょう。

 

仕事探しをする上で、相談に乗ってもらって、気分を多少楽にして立ち向かえたものがあります。

・カウンセリングの先生への相談

・かかりつけの医師への相談

・インターネット上の体験談の閲覧

です。

 

一人で出来るかどうか悩んでいるよりも、些細なアドバイスでよいのでもらえると、自分になかった視野が広がってよかったと思います。

 

 

仕事探しで活用したけどいまいちだったもの

知人に紹介された仕事ですね。

 

自分の状況をある程度分かっている人でも、今までの経歴や技量を知っていても、今の自分の状況と希望を正確に理解してもらうのは、かなり難しいでしょう。

 

それでなくても、十何年のブランクがあるのですから、よほどの自信がないかぎり、紹介された仕事をこなすのは難しく感じました。

 

もちろん、親切で持ってきてくれて、自分の能力を買ってくれているのは分かったのですが(苦笑)

 

 

仕事探しをする中で重視したこと

仕事を探す上で気をつけたポイントとかぶってくるのですが、とにかく条件面で妥協しないように、その仕事を自分が責任を持って出来るのか、興味を持って出来るのかを重視しました。

 

今までしばらく子育て・うつ病にために働くことをしてこなかった自分が、さて今何ができるのか?

 

気をつけたポイントにもあるように、自分と家庭に無理のない仕事をするためには、条件をよく考えることを重視しました。

 

求人情報を見る前に、自分なりの条件を設定しました。

・一週間の日数

・曜日

・一日の就業時間

・通勤時間

これらはなるべく妥協しないようにしようと思って仕事を探しました。

 

この際、給与についてはあまり考えないようにしました。

 

社会復帰の第一歩として、仕事を始めたいので、上記の条件を優先したのです。

 

復帰後、自信がついてくれば、給与の条件も考えていきたいです。

 

 

さいごに伝えたいこと

うつ病の治療中であっても、せっかく就労意欲が湧いてきたのですから、仕事をしてみようというやる気がある時を逃してはもったいないです。

 

うつ病の人が仕事を探したい時、自分の病気と二人三脚でやっていけることを前提にした方が良いと思います。

・自分にできる

・自分に合った仕事を

・焦らずに探す

これが大切です。

 

ただし、いったん決めたならば頑張って取り組むけれど、もし無理を感じたなら辞める決断をすることも大事だと思います。

 

自分が資本です。

 

うつ病であるから、より自分を大切に仕事をしていきたいですね。

 

臨床心理士より
うつ病をオープンにするか、クローズにするか迷っていらっしゃる方はとても多いです。とても分かりやすくメリット・デメリットを整理されていて、みなさんの参考になると思います。仰るように、新しい仕事を探す上で、自己分析はとても大切です。自分の求める条件を書き出し、その優先順をつけた上で、自分自身や家庭に無理がないか精査する方法はおすすめです。一人で難しい時は主治医やカウンセラーと相談するのも良いでしょう。
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