不眠の原因・改善法って?不眠が続くとどうなる?臨床心理士が解説

2018.11.23公開 2019.05.16更新

日本人は成人の20%が慢性的な不眠に悩まされてると言われる「不眠大国」です。

 

みなさんの中にも、

「なかなか寝つけないな」

「夜中に何度も目を覚ましてしまう」

「寝たはずなのに日中も眠気がある…」

という方がたくさんいらっしゃるかもしれません。

 

不眠は身体や心にさまざまな悪影響があります。

 

本日は不眠の原因や改善法をお伝えしますので、是非不眠が重症化してしまう前に、参考にしていただければと思います。

 

不眠の原因とは?

不眠にはさまざまな原因があります。不眠の原因によって、改善法も異なりますので、まずは自分の不眠の原因はなんだろうと考えてみてください。

 

刺激物

カフェインやアルコールなどの刺激物が原因で不眠となっている場合です。

 

カフェインには覚醒作用があり、個人差はありますが、飲んでから30分後くらいから効き始め、効果は4時間から8時間持続すると言われています。

 

珈琲だけではなく、紅茶や緑茶にも含まれている場合がありますので、注意してください。

 

アルコールは寝つきは良くしますが、睡眠の質を下げ、夜中に目を覚ましやすくします。

 

また利尿作用もありますので、余計目が覚めてしまいます。寝酒は睡眠に最も悪影響があるので注意してください。

 

生活習慣

生活リズムの乱れなど、生活習慣が原因で不眠となっている場合です。

 

明け方まで起きていたり、夕方に早く寝てしまったり、生活リズムが乱れていると、適切な時間に寝付けなくなります。

 

人間は朝に太陽の光を浴びることで、セロトニンという神経伝達物質が分泌されます。

 

セロトニンには体内時計をリセットする作用があり、夜に適切な時間に寝られるようになります。

 

生活リズムが乱れていると、朝日を浴びれずセロトニンが分泌されないため、寝つきが悪くなる可能性が高くなります。

 

ストレスやうつ病などの病気

心理的なストレスが原因となったり、うつ病などの病気の症状として不眠となっている場合です。

 

心理的なストレスが強いと、ぐるぐると考えて寝つきが悪くなったり、寝中に何度も目が覚めてしまいます。

 

うつ病などの病気の症状として不眠になっている場合も、寝付けないなどの同様の症状や、朝早くに目が覚めてしまい、そのまま寝付けないことが多くなります。

 

シェア
ツイート
ブックマーク

石上友梨

臨床心理士

大学・大学院と心理学を学び警視庁に入庁。5万人の職員のメンタルヘルスを管理し、カウンセリングや心理検査、メンタルヘルス講義、拳銃選手のメンタルトレーニングなど幅広く活動。6年目で退職し、フリーランスに。発達障害を支援する活動に力を入れている。‬>>HPはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。