縛られずに生きる知恵「殺仏殺祖・無一物」とは?臨床心理士が解説

2018.11.30公開 2019.05.16更新

殺仏殺祖・無一物が伝えること

私たちは自分で自分を縛りつけていることがあります。

 

それは自分自身の考えだけではなく、仏など神さまの言葉だったり、尊敬する人の言葉だったり、親だったりさまざまです。

 

殺仏殺祖の言葉は、そんな自分自身が様々な影響を受けて作り出した考えや情、偏見など、あらゆる色メガネを手放そうということを教えてくれています。

 

仏や尊敬する人、親を否定するのではなく、自分をしっかりと確立するためには、惑わされない、執着しないということを教えてくれています。

 

また、本来無一物とは「執着すべきものは何一つ無い、すべては無である」という意味です。

 

無なのですから、執着する必要も迷いも必要ないということになります。

 

なかなか潔く「すべては無だから」と切り替えて考えることは難しいですが、私たちが生きている世界はすべて限りがあるものです。

 

いずれ無になるものです。

 

本来無一物は、広い視野で物事を捉える視点を教えてくれます。

 

 

縛られずに生きる3つのポイントとは?

①何に縛られているのか

まずは自分が何に縛られているのか考えてみます。

・言葉
・概念
・仕事
・人間関係
・社会のルール

どのようなものに生きづらさを感じているのか考えてみます。

 

ひとつには特定できないかもしれないし、すごく具体的なものかもしれません。

 

ポイントを特定することで、それと向き合うのか手放すのか、具体的な対応を考えることができます。

 

 

②自分にとって大切なもの

生きづらさのポイントが分かったら、今度は自分にとって大切なものを考えます。

 

大切で守りたいもの、継続していきたいものです。

 

それは自分の身体でも良いですし、自分の信念、家族、仲間、宝物でも良いと思います。

 

自分が今まで大切にしてきたもの、これから大切にしていきたいものを今一度振り返り、じっくりと考えてみます。

 

もちろんすぐに答えは出ないと思いますので、ゆっくりと考え続けてみるのも良いと思います。

 

 

③自分らしく生きる

自分にとって大切なものを、大切にしながら生きることは、自分らしく生きることにつながります。

 

自分らしく生きるのはなかなか難しいことですが、自分を縛っているものに気付き、見つめ直し、不要な縛りに執着せずに手放すことで、より自分らしく生きることができます。

 

さいごに

今回は縛られずに生きる知恵として、禅の教えをご紹介しました。

 

様々な物や考えにあふれている現在だからこそ、故人の教えを振り返ることも大切かと思います。

 

何かしらの生きづらさを感じているから、この記事を最後まで読んでいるのかもしれません。

 

自分は何に縛られているのか、何から自由になりたいのか。

 

今一度考えてみてください。

 

もちろん、今回ご紹介した禅の知恵にも縛られずに、自分にとって大切だと感じたものを忘れずに生きていただければと思います。

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石上友梨

臨床心理士

大学・大学院と心理学を学び警視庁に入庁。5万人の職員のメンタルヘルスを管理し、カウンセリングや心理検査、メンタルヘルス講義、拳銃選手のメンタルトレーニングなど幅広く活動。6年目で退職し、フリーランスに。発達障害を支援する活動に力を入れている。‬>>HPはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月30日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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