らしく、たのしく、ほこらしく。東京レインボープライド2018レポート【鈴木茂義さん】

2018.05.18公開 2019.05.23更新

こんにちは。シゲせんせーです。GWから少し時間が経ちました。みなさんはどのようなGWを過ごしましたか。

 

私は5/5(土)6(日)と、代々木公園で行われた「TOKYO RAINBOW PRIDE」(以下TRP)に出かけてきました。

 

TRPについては、第3回のコラムでもご紹介しています。

 

その週末はすっきりと晴れ渡り、初夏を思わせる陽気でした。多数のブース、ステージイベントなど、会場はとても盛り上がっていました。

 

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【Part  1】LGBTに関する日本の現状は?最近のニュースから解説

【Part  2】LGBTの割合ってどれくらい?本当に身近にいるの?

【Part  3】LGBTのイベント!東京レインボープライドとシゲせんせー

【Part  4】LGBTと差別問題の実態や背景…差別問題を乗り越えるには?

【Part  5】LGBTのカミングアウトをされたら?職場・家族の声掛け事例を紹介

【Part  6】LGBTのカミングアウトの割合や理由って?事例を挙げてご紹介

【Part  7】LGBTのカミングアウトについて~シゲせんせーが伝えたいこと~

【Part  8】【LGBT問題】教育現場での事例と解決策をシゲせんせーが解説

 

Happy 60TH Birthday Keith Haring!! ~声をあげること~

5日(土)は、ステージイベントに参加しました。

 

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(シンポジウム登壇者のみなさんと)

 

当日話す内容は、大体考えていたものの、シンポジウム中に感じたことを率直に語ろうと思いました。

 

他の登壇者のみなさんが、多様性についてどのような活動をして社会に対して声を上げてきたか、これからどのような取り組みをしていきたいか、について話していました。

 

どれも力強いメッセージでした。

 

私はそれを聞きながら、社会に対して声を上げていくことと同時に、仲間を増やしていくことが大事だと感じました。

 

「今まではゲイの小学校の先生として、自分だけが頑張って100の声を上げないといけないと思っていました。でも今は違います。1人が100の声を出すよりも、100人の仲間が手をつなぎ連携をすればいいのです。100人、1人1人が1の声を上げれば、それは100の力になると思います。」

 

「社会に対して声を上げることは大事です。でもそれだけではないです。声を上げることはできないけど、一緒に手をつなぐことはできるという人もいます。1人の人が声をあげるだけではなく、その声をつなぎ、その声を広げていくことも大切にしていきたいです。」

 

と話しました。

 

このコラムも、みなさんと手をつなぎ、声をつないでいくきっかけになるのではないかと今は思っています。

 

 

TRPの大イベント パレード

6日(日)は、昼からパレードが行われました。(パレードの様子はこちらからもご覧いただけます。公式HPより。)

 

私にとっては去年に引き続き、2回目のパレードの参加です。

 

今までに知り合ってきた仲間たちとの再会に喜び、これから始まるパレードに期待に胸を膨らませていました。

 

去年は教育のフロート(集団)に参加しました。

 

今年はより多くの人に、学校の先生の中にもLGBT当事者の方がいると知って欲しいと思いました。

 

ですので私は、自身のカミングアウトのきっかけとなった「OUT IN JAPAN」のフロートに参加しました。

 

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(パレード出発前 長谷部健渋谷区長と)

 

OUT IN JAPANのフロートの多数の仲間たちと共に、パレードはスタートしました。

 

沿道には、今年もたくさんのお客さん、報道陣の方がいました。

 

実際にパレードを歩いた参加者も過去最高でしたが、沿道のお客さんも過去最高だったのではないでしょうか。

 

明らかに去年よりも多くの人が駆けつけていました。

 

人々の多様な生と性、生き方や価値観をみんなでお祝いしているようでした。

 

「HAPPY PRIDE!」の掛け声とともに、パレード参加者と沿道のお客さんが何回も何回もタッチをしています。

 

性別、国籍、年齢、人種を超えてのその光景は、今年も私をとても幸せな気持ちにさせてくれました。

 

パレードの瞬間だけではなく、これが日常の風景になるといいなと思いました。

 

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(コース上の渋谷マルイ前)

 

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(とても楽しそうです。)

 

今年はメッセージを持って、パレードを歩きました。

 

私のカミングアウトのきっかけになった、教え子たちへ感謝の気持ちを込めました。

 

いつか教え子と一緒にパレードを歩けたら、とても幸せです。

 

教え子たちもいつか大人になり、一緒に社会をよりよくしていく仲間になりますね。

 

パレードの喜びを仲間と分かち合いながら、

見ず知らずの人ともハイタッチをしながら、

温かく沿道から見守ってくれた人とも場の雰囲気を共有しながら、

 

今年もパレードを歩き切ることができました。

 

安全にパレードを行うために心を配ってくださった、TRPのスタッフのみなさんに心より感謝の気持ちを表したいと思います。

 

 

パレードは終わり、次のアクションは

2018年のTRPは終わりました。日常が訪れました。

 

TRPの余韻を残しつつ、私は小学校に行き、今まで通り子どもと一緒に授業をしています。

 

TRPが終わった今、私たちは次に何をすればよいのでしょうか。

 

私はまずは、小学校の授業をしっかり行おうと思います。

 

同僚の先生方と協力しながら、子どもたちによい授業を提供していきます。

 

LGBTにかかわる活動をしているものの私はやはり小学校の先生であり、その仕事に向き合っていきます。

 

「よく見る、よく聞く、よく話す」の精神で、未来を担う子どもたちを育てていきます。

 

そして、Remeのコラムも引き続き頑張りたいと思います。

 

読者の方の感想を大事にしながら、今後も「いま」「ここで」私が発信できることを伝えていきます。

 

最後に、周りの人々や自分を大切にしていきます。

 

2018TRPのテーマは「LOVE&EQUALITY」すべての愛に平等を、でした。

 

パートナーに対しての愛だけではなく、周りで支えてくれている全ての人を大切にしていきたいです。

 

私も相変わらず仕事や人間関係で失敗することもありますが、そのような自分も認めつつ、ゆるやかにしなやかに日々を過ごしていきたいと思います。

 

2019のTRPも参加できたら嬉しいです。

 

もしかしたら、コラムを読んでいるみなさんと会場でお会いできるかもしれないですね。

 

その日を楽しみにしています!

 

>>LGBTのカミングアウトの割合や理由って?事例を挙げてご紹介

 

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【Part  7】LGBTのカミングアウトについて~シゲせんせーが伝えたいこと~

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【番外編】らしく、たのしく、ほこらしく。東京レインボープライド2018レポート

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鈴木茂義

上智大学文学部非常勤講師。公立小学校非常勤講師。東京都世田谷区男女共同参画センターらぷらす相談員。専門は特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。14年間の正規小学校教諭として勤務を経て現職。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。お仕事のご依頼・お問合せはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年5月18日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。