月収10万、障害者の烙印…それでもオープン就労に大賛成な理由
周囲の反応でつらかったことは?
隣近所での噂のネタになる
良くも悪くも、私の住んでいる地域は結束力や家同士の協力が強い地域です。
「〜さんの家は…」という話題をよく聞きますし、自治会の常会に出ても「今はどこで働いているんだ?」という変な質問をよくされます。
多分、私が障害者雇用で働いているということも、気づかないところで話のネタにされていると思います。
ただでさえ、勤務開始が11:00ということもあり「〜さん、まだ家にいるわ」と気づくのは容易です。
また、一度怪しい宗教に誘われたこともあったので、個人情報はあまりこちらから話さないことがいいと思い知らされました。
「障害者」という烙印
障害者手帳を持って働くということは、異論や様々な意見はあるでしょうが、障害者の私自身、
「普通の人ではない」
という烙印に感じます。
障害者手帳は障害者にとって必要不可欠なものです。
行政サービスを受けられたり、民間の施設利用も割安になります。また、障害年金の申請には欠かせません。
今でも、それらのサービスを受ける度、「私は障害者なんだな」と少し感傷的になったりします。
迷惑をかけているのではという被害妄想
親切にしてくれる人たちの腹の中を異常に怖がる癖がついてしまい、しばらくそれに悩みました。
「優しい人だけど、正直『あ〜めんどくさ』と思っていたらどうしよう」
「『障害者だからって許せない!』と思っていたら…」
と案じてしまうのです。
人の親切を100%信じられないという方も多いと思います。
でも、親切は行動に出ますから、その行為に対して「ありがとう」という気持ちを常に持てばいいんだなと最近思いました。
妻より年収が低い
私の家庭は共働きですが、圧倒的に私の月給の方が低いです。
正直なところ、皆勤しても10万円に届きません。
ここでも劣等感を抱いてしまいます。
障害者雇用は配慮料を含めての給与と割り切っていますが、それでも経済的にキツイ部分ではあります。
「せっかく、お嫁に来てもらったのに辛い思いばかりさせて…」
と夜中泣くこともありました。
今や妻だろうが夫だろうが、年収が低かろうが高かろうが関係ないという人もいます。
しかし、私自身ステレオタイプな部分があるので、
「大黒柱になって美味しいものや素敵な景色を見せてやりたい」
と常に思っています。
理想と現実のギャップに悩んでしまうのも、一つのポイントですね。
父親が障害者という立ち位置
私には子供が2人いますが、父親が精神障害者だと知った時の反応にかなり気を揉んでいます。
将来、その事実を知って、
「『恥ずかしい』と思ったり『あまり関わりたくない』と思われたらどうしよう」
という気持ちは常に感じています。
人の色々な面を「一つの個性だ」と認識するのには時間がかかります。
「お父さんは障害者だけど、お父さんはお父さんだ」と理解してくれるのかなという心配はやはり拭えません。
さいごに
ちょっとネガティブやポジティブが混ざったりのコラムになってしまいましたが、就労という面に関しては障害者雇用を利用する分には私は大賛成です。
働くということは必要とされている証拠です。
それが「今を生きる」というアクションに繋がるんだと思います。
オープンで働くことも視野に入れて人生設計することが大切ですね。
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- 本記事は2018年12月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。