自己否定がやめられない原因や克服法!良い口癖を精神保健福祉士が解説

2019.01.09公開 2019.05.16更新

「私ってダメな人間だ」「もう終わりだ」「生きていてもしかたがない…」

 

など、自己否定的な気分から抜け出せないことはありませんか?

 

このような思考から抜け出すにはどうしたらよいのでしょうか?

 

今回は、自己否定がやめられない原因とその克服方法について、考えてみたいと思います。

 

自己否定の5つの口癖・言葉

「あーあ、暇だな」

心の中に、虚無感、空虚感の感情がある時に出る言葉です。

 

時間があってのんびりできることは、本来良いことのはずですが、「時間を持て余して、何をしてよいかわからない」とつい口をついて出ることがあります。

 

また、

「本当はやることがいろいろあるはずなのに、思考がまとまらず、何をすればよいかわからない」

という状態の時にも、この言葉がでる時があります。

 

あーあ、暇だな…という口癖を繰り返していると、だんだん

「暇→つまり、私は、必要とされていない」

と、更に自己否定的な感情につながることがあるので注意が必要です。

 

「無理、できるわけない」

自分の能力を否定する言葉です。

 

「自分には無理」と自分の能力を自分で限定して、挑戦の意欲を失ってしまっている状態の時に出やすい言葉です。

 

誰もやりたくないような仕事、嫌がらせで押しつけられた仕事、本当にできない仕事の場合は、勿論、断ってよいし、断る力も必要です。

 

しかし、自分の成長につながりそうな仕事を「無理」「できるわけない」と否定的に考えてしまうのは、成長の機会を逃してしまいそうで勿体無いですね。

 

「もうダメだ、終わりだ」

問題解決の方法が見いだせず、どうしてよいかわからない時に出る言葉です。

 

思考停止状態に陥りそうな時、または敢えて、思考を停止したい時に出やすい言葉でもあります。

 

「疲れた…消えたい」

心身ともに疲弊して弱っている時に、出やすい言葉です。

 

誰でも頑張って働いた後は疲れますので「疲れたー」と感じますが、「疲れた、ゆっくり休みたい!」ではなく、

「疲れるから、こんなに苦しい人生を、もう終わりにしたい、消えたい」

というのは、ちょっと危険な状態です。過労、睡眠不足が極まっている時に出やすい言葉でもあります。

 

「私なんて…いない方がよい」

「私なんて…生まれてこなければよかった」

「私なんて…この世にいても仕方がない」

「私なんて…」

自分の存在に価値を見いだせない、自己否定感情が高まっている時に出やすい言葉です。

 

いじけて拗ねている時、「そんなことないよ」と言ってほしくて、愛情を引くために言う場合もあります。

 

しかし、愛情を与えてもらえない、人生に絶望しているような状況で、この言葉が出て来るのは要注意です。

 

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桜衣真里

精神保健福祉士

大学院修士課程修了後、専門学校、短大講師等を経て、公的機関の相談員として勤務。精神保健福祉士、保育士のダブルライセンスで、家庭問題、子どもの発達、保育・教育・療育関連の仕事に従事。東京都出身。二児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年1月9日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。