メンタルハッカーほっしーが「もう死にます」と泣いた日と八方美人を捨てられた理由

2019.01.02公開 2020.05.30更新

うつ病の当事者視点でYouTube、Twitter、ブログなどで発信をされている、ほっしーさん(@HossyMentalHack )。

 

今回のインタビューでは、ほっしーさんの幼少期からさかのぼり、不登校のこと、コンプレックスを通じた気づき、サラリーマン時代の苦悩、現在とこれからに至るまで、これまで語って来なかったことを中心にお話しいただきました。

 

メンタルハッカー、ほっしー

『ほっしーのメンタルハック』というブログを運営する、ほっしーと言います。

 

ブログ、Twitterを中心に、自分の心の分析や対処法などを中心に日々発信しています。最近だとYouTubeを始めたり、メンタルハックの書籍も出しました。

 

amazonアソシエイトより

 

もともと、うつ病という診断が双極性障害になり、そしてまたうつ病という診断に戻ってきました。

 

体調の波は今でもあります。ただ、躁状態というより「過集中」タイプらしくて、双極性障害ではなく、ADHDに近いと言われています。

 

その集中力に関しても、1日1時間しかできない日もあれば、逆に8,9時間、ずっと続けてブログを書いていられる日もあります。

 

そういった意味でも、サラリーマンという働き方が合わず、ブロガーとして生計を立てています。

 

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幼少期は、初めての子どもということもあって、結構溺愛されていたんです。

 

5歳のときに弟ができたんですが、その弟が自閉症だったんです。中度の自閉症スペクトラムで。

 

今はB型作業所で働いていますが、子どものときから、すぐに怒りだす、感情の抑制ができない、物をすぐ投げるとか、いろいろと手がかかるわけですよね。

 

それでやっぱり、親は全部、弟の面倒に集中するじゃないですか。

 

そのときから愛着障害までいかなくても、寂しさはあったんです。これは、カウンセラーに言われて気がついたことなんですけど。

 

長男とは言え、子どもですから親に構ってほしかったんでしょうね。

 

本当はやりたくないけど、やらないといけないみたいな衝動に駆られつつ、いろいろ悪いことをしました。弟と意味もなくケンカすることもありました。

 

そして、小学校3年生の頃、ついに学校にも行かなくなってしまったんです。

 

不登校の原因はホクロ?

今でこそ、不登校の原因は、親に構ってもらえない寂しさにもあったのかなと思っています。

 

しかし当時は、顔にあったホクロでいじめられたことを不登校の原因って言っていました。

パッと見てすぐ、「この人、ここに2つホクロがあるな」と見えるくらいの大きさだったんです。

 

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けれど、ホクロのことをいろいろ言われたのって、1週間くらいなんです。

 

なんとなく、ホクロでいじめられたことを言い訳にして不登校になったのですが、一度学校に行かなくなると、本当に行けなくなっちゃったんですね。

 

不登校に慣れてしまったというか、家を出られなくなって。

 

自宅の部屋の隅っこで体育座りみたいな状態だったみたいです。

 

その頃の様子は、自分の記憶からは抜け落ちているんですよね。多分、この頃が一番病んでいたんだと思います。

 

その後、5,6年生の先生が良い先生で、「学校に復帰しようかな」という気持ちになれたんですね。

 

家に遊びに来てくれて、雑談して帰るだけで、「学校に来いよ」とか言わない先生でした。

 

そのうち、自然と先生に心を開いたというか、学校に行きたいという思いが増していきました。

 

その先生のおかげで学校に行くようになったのはいいけど、やっぱり「怖さ」があったんですよ。

 

ずっと社会に出ていない状態で、急に学校に行くって怖いじゃないですか。

 

「いじめを受けたから自分はダメになった」と思っていたので、学校に戻っても嫌われると。

 

それで、いかに嫌われないかという発想になっていったんですね。

 

嫌われないためにはどうしたらいいかと考えたときに、

 

「全部、人に合わせればいい」

 

という、八方美人の道を選ぶことにしました。

 

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小学校5,6年生のときでしたが、すでに周りの大人たちから、

 

「周りの目を気にしすぎじゃない?」

 

と、かなり言われるくらい、いろんな人の目を見て生きるようになっていました。

 

友達と一緒に、川遊びに行ったときも、「川遊び楽しいよね」と言われたら「楽しいよね」って返すんです。

 

でも、本当は別に興味なんて無いんですよ。

 

「好きでもないお前と、川に行きたくない」と思いながらも、その子たちに逆らったらいけないという気持ちがあったんですよね。

 

…臆病でしたね。自己主張もできず。今と正反対です。笑

 

もともと、ワガママな性格なので、今の自分からしてみると本当に考えられないことだったんですよ。

 

そうやって自分を押し殺し続け、なんとか中学校に上がれたんですが、

 

「お前、人に合わせているばかりで、全然自分の意見を言わないよね」

 

と言われたり、中学入学後、半年頑張って続けた剣道を辞めた後、

 

「途中で辞めるなんてダサくない?」

 

とか言われるわけです。

 

そういった、一言一言でガクンと落ち込んでしまい、また不登校になってしまいました。

 

常に人に合わせて生きるって、キャパシティがすごく狭い状態なんですよね。

 

ちょっとした攻撃を受けるだけで、グシャって潰れてまた学校に行けなくなってしまったんです。

 

その後、中学2年生のときに少年支援室という、自治体が運営する公認のフリースクールみたいな所に移りました。

 

そこは、不登校の子やいじめを受けた子が来ていたこともあって、いじめも無くすごく平和でしたね。

 

むしろ、バドミントンにハマってスポーツ三昧になったり、初めて彼女ができたり、青春のような時間を過ごすことができました。

 

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少年支援室での生活が終わって、

 

「もう俺は大丈夫」

「俺はどこに行ってもやれる」

 

と思えるようにまでなりました。

 

それで、自分を鍛え直したいと思って、高校はなぜかスポーツ校に入りました。

 

そうしたら、やっぱり一年しか続かなかったんですよね。

 

別にいじめられてはいないんです。

 

ただ、今じゃ本当に考えられないですけど、体罰は当たり前だったし、とにかく理不尽に厳しくて嫌になっちゃったんですよ。

 

結局、また学校に行かなくなって、2年生から転校したんですよね。

 

自分で転校先を探したんですが、地元から遠い学校に行きたかったんですよね。

 

地元の人たちは、僕のことを知っているから、過去を捨てたかったんです。

 

だから家から、わざわざバスで1時間半かけて行くような学校に行くことにしました。

 

転校先でヤンキーに弟子入り

その高校は偏差値が無いようなところでした。

 

つまり入学試験がない。まだ学校法人になったばかりで、もともとはフリースクールだったんです。

 

たくさん生徒を受け入れたいという状態だったので、簡単に入れると思って、見学も行かずに決めました。

 

入学して初めて学校に行くと、ヤンキーとオタクしかいない学校でした。

 

振り幅が極端ですよね。笑 僕は人に合わせるばかりだったので、どっちでもなかったんです。

 

ゲームは好きでしたが、声優や2次元キャラクターの女の子のオタクだったんですよ。

 

ヤンキーの方は、(少年院あがり)とか本当にヤバい感じで…。

 

「ダメだ!」と思いましたが、自分は周りと合わせるタイプだったので、わりと上手くやれたんですよね。

 

最初は、先輩に弟子入りするみたいな感じで、ヤンキーに染まったんですよ。

 

でも、見た目は今とそんなに変わらない感じでしたし、ヤンキーになりきれてない自分がいました。笑

 

一応、ケンカの現場には行くけど、先輩にバレないように、影のほうからそっと見ているとか。

 

まぁ、一回しか遭遇してませんけど。笑

 

基本的にそういう痛いことしたくないんです。好きじゃないし怖いし。

 

それで途中でヤンキーのグループからは抜けました。

 

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その後、どっちかのグループにいないと居場所がないと思い、オタクグループに行きました。

 

ヤンキーからオタクになったわけです。笑

 

オタクのグループでも、そんなに面白いと思わないアニメもとりあえず観て、周りと合わせる感じで過ごしていました。

 

アニメオタクだった時代があることは、自分のブログにも書いているんですけど、書いていない話がひとつあって。

 

ある一人の声優にハマったんですよ、めちゃくちゃ。

 

水樹奈々さん。

 

今は有名ですよね。その当時は全然有名じゃなかったんですよ。テレビとか出てないし、本当に声優しかしていない。

 

「歌声が好きだな」と思って結構ハマっていったんです。ライブにも何度か行きました。

 

ブログで、水樹奈々さんのことを言えないのは、もし「これの何がいいの?」とか言われたら、たぶん本気で凹むからなんです。

 

自分のパーソナルな部分の1つなので、どこかで話したいとはずっと思っていたんですよね。

 

話は戻りますが、オタクグループでは、「水樹奈々が好き」という一点だけは共通していました。

 

なので、水樹奈々の会話のときだけは、素の自分というか、あまり取り繕っていなくて、楽しく過ごせていましたね。

 

でも、やっぱりちょっとぎこちなさはあったんですよ。

 

本当にオタクなので、コミュニケーションがあまり上手くとれないというか。

 

そういう両極端な環境を経験する中、

 

「どうやって自分は普通でいられるか」

 

と考えるようになっていました。

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近藤雄太郎

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  • 本記事は2019年1月2日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。