軽躁の勢いで仕事をこなし転職を繰り返す…【松浦秀俊さんPart2】

2017.04.19公開 2017.04.23更新
 
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入社を迷った内定先での出会い

内定をもらった会社に行かなかったら、新卒入社という権利を放棄することになります。

 

「社会人人生、どうなるんだろう…」と、ギリギリまで迷って、結局、入社式に行くことにしたんです。

 

その会社に勤め始めて、先輩や上司と話をする中で、いろんな人生経験をしている人が周りにたくさんいることに気付いたんです。

 

ちょっと話すだけでも、「面白そう」と思える先輩がいたり、「何かやれるかも」と思い出している自分がいました。

 

 

気分の浮き沈みが続く日々

その一方で、やっぱり気分の浮き沈みはありました。

 

軽躁期になって、すごい量の仕事をやる時もあって、徹夜もいとわず、土日も普通に出社したりとか。

 

一方で、うつ期になったときは、会社はかろうじて行くんですけど、家に帰ったらすぐ寝て、土日もほぼ人と会わない生活が続いていました。

 

そうして最初の会社は、2年で辞めることにしました。

 

 

「軽躁」の状態を喜んでいた

その当時は、自分の元気な「軽躁期」を基準に生きていたんです。軽躁の状態を疾病だ思わず、自分のベストな状態だと。

 

だから、軽躁期が来たと思ったら、「やっと仕事がたくさんできる」みたいな感じで、逆に喜んでいたぐらいでした。

 

新卒で入った会社の2年間、「起業したい」という思いはずっとありました。

 

それで、軽躁のタイミングで、自営でネットの仕事をしている方に会ったことをキッカケに、有給も消化せず、勢いで会社を辞めてました。

 

 

軽躁状態で起業の準備を進める

会社を辞めてからは、それこそ最初は軽躁だし、やりたいことやれているし、刺激がいっぱいあって、寝ずに仕事をやっていました。

 

軽躁状態は3、4カ月ぐらい続いたと思います。

 

その間に、起業するためのビジネスの種を探さなきゃと思って、色んな人に会ったりもしました。

 

ただ、とある出来事によって一気に気分が落ち込み、仕事が手につかなくなってしまいました。

 

前職を辞めてから約半年間、走り続けていましたが、自分はうつ病だと思っていたので、「もう、続けられない」と思って実家へ帰ることにしました。

 

 

軽躁の勢いでは仕事は続かない

そういう過去があって、軽躁期の勢いで仕事をやっても持続しないということは、身をもって経験しました。

 

その後、愛知に戻って3カ月ぐらい休養することにしました。

 

なんとか体調が落ち着いてから、これまでの経験を活かせるような仕事を愛知を探すようになり、Web系企業への転職先が決まりました。

 

 

転職先でも1年経たず休職、退職

その会社で働き始めたのは良かったんですが、Web制作の仕事は、働き方が不規則で、夜遅くて当たり前な状況でした。

 

会社の環境や働き方になかなか慣れずに、仕事の整理ができなくなって、1年も経たないうちに、また調子崩して休職することになりました。

 

休職後、1、2カ月ぐらいで職場に戻れたのですが、「職場に戻ってきた=これまで通りやれるだろう」と思われていました。

 

最終的には、あるコンペの提案書が作れなくなってしまい、それでもう「休みます」と伝えました。

 

それ以来、会社には行けずに、最終的に誰とも会わずに退職しました。

 

 

障害者就職支援の会社と出会う

その後、転職活動をしているときに、前職の会社に出会いました。創業4年目ぐらいのベンチャーでしたが、代表の方と共通の友人がいたんです。

 

その共通の友人から、今、Web関連の仕事の出来る人を探している、ということで声をかけてもらいました。

 

その会社は、障害を持った方の就職支援をしていたんですけど、その当時、障害を持った方の遠隔地雇用など革新的なモデルを取り組んでいました。

 

その時、障害を持った人が働けるようになることが事業として成り立つんだということに衝撃を受けて、愛知から東京に出てきました。

 

 

唯一のWeb担当者

入社後は、障害を持った人に情報を発信したり、企業を巻き込んでいくための施策を行う、社内で唯一のウェブ担当者でした。

 

だから、相談する人が社内にいないどころか、Webに関しては「何でも知っている人」といった感じで、逆に周囲から頼られる存在になっていました。

 

さらに、これまでの会社と働き方を変えられてなくて、「また、うつ来るだろうな」と思いながら、「でも働かないと生きていけないし」という中で、一人で仕事を抱え始めるようになってしまって。

 

それで、入社にて半年ぐらい経ったときに、うつ期になりました。

 

 

「双極なんじゃない?」

人事面談で、うつ症状の話をしたときに、「それ、うつじゃなくて、双極なんじゃない?」って言われたんです。

 

「双極って何だろう」という感じだったので、とりあえずネットで調べてみたら、まさに自分のことだったんです。

 

元気だと思っていた状態(軽躁)が、実は疾病からなっているということを知って、「あ、そういうことだったのか」と、すっと腑に落ちました。

 

実際、ちゃんと診断を受けたら、「双極性障害」という診断がおりて、それに対して薬ももらいました。

 

 

働き方を変えられずに退職

ただ、薬や診断だけで、何かトレーニングを受けているわけでもないので、働き方はそのままでした。

 

復職後、1年働きましたが、また気分が上がってきたら、仕事をやり過ぎちゃうし、その逆もある中で、再度休職を2カ月間休職した後、「辞めます」と言って退職することにしました。

 

それが直近、前職までのエピソードとなります。

 

続きは第3回へ

 

 

松浦秀俊さんのインタビュー

【Part1】自分をうつ病だと思っていた大学時代までの話

【Part2】軽躁の勢いで仕事をこなし転職を繰り返す…

【Part3】生き方を長距離走的に…楽しさの定義も変わった

【Part4】「人と関わることで、世界は変わっていく」

 

 

インタビューを受けてくださる方、募集中です

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