うつ病が回復傾向…上司に気を使わせたくない時どうすれば?

2018.01.20公開 2018.08.11更新
川瀬まり

回答者
川瀬まり
臨床心理士

ご質問

アドバイスいただきありがとうございました。

 

相談内容送信後には少し回復傾向見られ、通常出勤している時間帯には外に出ています。

 

喫茶店や図書館で自習をすることができました。

 

その後、フレックス利用や残業控えめにするなどしつつ、出社できております。

 

出社後、これまでの振り返りを行ったり、いただいたアドバイスを読んだりして、不調となった要因について考えました。

 

不調となる前、9月頃から周りの人事異動により、少し仕事の負荷が増えたという変化がありました。

 

仕事のやり方などを考え直し、なんとか仕事内容の変化や負荷の増加に対応できてきた…と思えた頃に、出てきたのが今回の不調です。

 

不安だった仕事の変化に対して対応できたことにより、仕事の楽しさも感じていましたので、仕事が好調=体調が良好、と勘違いしていたような気がします。

 

そのため、自分の不調の初めのサインに気付かず、悪化して今回のような事態になったのでは、と考えています。

 

また1週間ほど休暇を取った際に、

 

・昼の時間も使い、断続的にではあるが睡眠時間を確保できたこと

 

・回復傾向が見られた際に、自習を行うことで自分の考えをまとめるなどの良い刺激が得られたこと

 

がよい方向に作用して、早い段階で出社できるまで回復できたのでは、とも考えました。

 

これらのことから、自分でできる対処として、以下を考えています。

 

・自習の時間を頻繁に作り、自分のことや考えに目を向ける。

 

サインに気付くとともに、よい刺激を得る場を設ける。

 

・睡眠にはこれまで以上に気を遣う。

 

不眠の傾向に気付いたら数日間は睡眠導入剤を飲んで寝るなどの対処をする。

 

必要であれば休暇を取ってでも睡眠時間を確保する

 

(有給が少ないことについては気にしすぎず、体調最優先にしたいと思います。)

 

これを行うことで、通常通り出社しながらでもある程度の対処ができるのでは、と思います。

 

過食についてはなかなか対処方法が見つからないですが、

 

できるだけ簡単に食べられるような食材を置かない、アドバイスの通り責めないなど気をつけていければと思います。

 

以上のような考えについては、会社の上長に報告済みです。

 

年明けには産業医やかかりつけの担当医の先生に報告する予定です。

 

年明けの報告時に、カウンセリングのあり方についても相談予定なのですが、この件に関し悩んでいることがあります。

 

カウンセリング内容の上長への報告についてです。

 

この度、上長と面談をして思ったのですが、自分の都合によって周りを変えてもらうことが、自分にとっては苦痛なのです。

 

上長の立場からすると、できることがあれば対応を考えるので言って欲しいというスタンスになるのは当然なのかもしれないとは思っています。

 

自分の都合で周りの人にこう動いてほしいと、人伝てであってもストレートには伝えられません。

 

それよりも自分の捉え方を改める方が気が楽で、効果もあるのではと感じています。

 

ただ、うつ病になった原因のひとつには我慢のしすぎもあったかもしれませんが。

 

今後、これまで通りの通院と新たにカウンセリングを併用していければと考えています。

 

しかし、会社のカウンセリング(産業医や保健師さんとの面談、もしくはカウンセラーとの面談)を利用する場合に、上長への報告をしなければならないと思うと、正直に話せるのか自信がありません。

 

カウンセリングのあり方としては、上長への報告をしない前提としてもらってもいいものでしょうか?

 

前回の相談はこちら

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

>>うつ病は治る?治らない?うつ病の症状、原因、対策、インタビューまとめ

回答

まずは、少し良くなったと聞いて嬉しいです。

 

そして、一人で無理をせず会社に報告し、上司が理解を示してくれているのは、何よりです。

 

こうして、必要なことをあなたができる範囲でしていくことは、とても大事なことだと思っています。

 

物事に優先順位をつけて考えることができるあなた、状況を冷静に分析して行動できるあなたは、立派だと思います。

 

ご自分が考えたことを、”無理のない範囲で”やってみてください。

 

そして効果があると思ったら続け、ないと思ったら止めるのがいいと思います。

 

実際何が有効かは、やってみないとわからない部分がありますから。

 

通院とカウンセリングの併用は一番効果的な方法だと思っています 。

 

社内カウンセリングでどこまで会社への報告義務があるかは、一度聞いてみるのがいいでしょう。

 

聞くことに何の遠慮も心配もいりません。

 

私たちの職業には「守秘義務」があるので、あなたが嫌だといえば報告されないのが原則です。

 

ですが、明らかに報告した方がいいと判断された場合(例えば、自殺の危険がある時や、明らかに業務内容と不調の関連がある時 )は、報告義務があります。

 

実際は会社ごとに違いがあるはずです。

 

ですがもう一つ、会社と関係のないところで個人的にカウンセリングを受ける、という選択もあります。

 

さて、今回の相談で一番気になった点を書きます。

 

「自分の都合によって周りを変えてもらうことが、自分にとっては苦痛なのです。」という点です。

 

既に「うつ病になった原因のひとつには我慢のしすぎもあったかもしれません」と冷静に分析されていますが、これはぜひとも、カウンセリングで話してください。

 

人に負担をかけないように、というのは、あなたの長所です。

 

ただ、あなたにとって一番大切にするべきあなた自身が、そのために辛くなるのは損です。

 

カウンセリング中でこのテーマを扱うことで、今後もっと生きやすくなると思います。

 

過食についても、カウンセリングで話してみてください。

 

ご自分では栄養バランス、適度な運動と睡眠を心がけてみてください。

 

ある程度「習慣」になっている部分もあるので、食事の際何か新しいことを取り入れると変えられる場合もあります(場所、食器、食べ物の内容等)。

 

「できるだけ簡単に食べられるような食材を置かない」というのはとてもいい案だと思います。

 

たくさん書きましたが、受けられる援助は遠慮なく受けて、あとは無理しすぎないことを忘れないようにしてください。

 

苦しい時は助けてもらって、困っている人がいたら助けてあげるで良いのではないでしょうか。

 

この世は持ちつ持たれつ、ですから。結構上手くできているものです。

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