アサーティブコミュニケーションの4つの柱・会話例を精神保健福祉士が解説
日頃、生活をする中で、「上手にコミュニケーションを取れたらな」と思うことってありませんか?
相手と意思疎通ができないことで落ち込んだり、自分を「コミュ障」だと感じたり…。
コミュニケーションに頭を悩まされることは少なくないと思います。
相手とうまく意思疎通を図りながら、コミュニケーションをとる「アサーティブ・コミュニケーション」という言葉を聞いたことはありますか?
アサーティブなやり取りを意識することで、コミュニケーションがうまくいったと感じることが増えるかもしれません。
アサーティブとは?
「アサーティブ」とは「Assertive」という英単語で「断言的な」「言い張る」という意味です。
アサーティブ・コミュニケーションでは、自分の気持ちをまっすぐに相手に届けることが大切です。
「自分の気持ちをそのまま口にしてしまって、大丈夫なのか」
と不安になる人もいらっしゃるかと思いますが、思ったことを脚色なくまっすぐ伝えるのは意外と難しいものです。
3つの気持ちの伝え方
気持ちの伝え方を3種類にわけると以下のようになります。
①アグレッシブ(攻撃型)
アグレッシブとは自分の気持ちを伝えたり、自己主張したりすることが得意なタイプを指します。
一方で相手の気持ちを考えたり、人の意見を尊重したりすることが苦手です。
・自分のことだけを考える
・相手の意見を無視する
・勝ち負けへの執着が強い
など、相手がどう思おうがお構いなしといった危うさがあります。
②ノンアサーティブ(受け身型)
アグレッシブとは対極的に、自己主張を苦手とするタイプです。
自分の気持ちをなかなか言い出せず、遠回しに相手に気づいてもらおうとする部分があります。
・言わなくてもわかってほしいと感じていたり、
・頼まれたら断れなかったり、
・言い訳が多かったり…
人によっては、何を言いたのかまったくわからず、困惑してしまうようなコミュニケーションの取り方です。
一方で、相手の気持ちを察するのが得意という側面もあります。
③アサーティブ(主張と尊重型)
①と②の中間に位置するのがアサーティブです。
相手のことも尊重しながら、自分の気持ちも主張できるタイプを指します。
場に沿った適切な表現をできることや相手の気持ちを受け止めることがポイントです。
また、アサーティブではないコミュニケーションとして「④作為的タイプ」があります。
これは、素直に自己主張することはないものの、嫌味を言ったりしぐさでイライラを表したりと、遠回しに意思表示をするコミュニケーションの取り方です。
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- 本記事は2019年2月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。