アサーティブコミュニケーションの4つの柱・会話例を精神保健福祉士が解説

2019.02.26公開 2019.05.16更新

アサーティブ・コミュニケーションの4つの柱

アサーティブなコミュニケーションを取るためには、相手に真摯に向き合うことが大切です。

 

コミュニケーションスキルというよりも、人と接するための心の準備として4つの柱があります。

 

①誠実

自分自身に正直であること。相手と向き合おうと思う気持ちが大切です。

 

②率直

遠回しではなく、ストレートに伝えること。伝わりやすさとはまっすぐな表現によるものです。

 

③対等

相手を見下したり、馬鹿にしたりしないこと。上から物を言ったり、卑屈にネチネチと話したりすると、相手を対等に見ていないことはすぐに伝わります。

 

④自己責任

言った責任、言わなかった責任は自分で引き受けること。攻撃的な発言も何も言えなかったこともすべて自分に返ってきます。

 

 

アサーティブなコミュニケーション会話例

アサーティブなコミュニケーションによって、状況が改善するのではないかという例をご紹介します。

 

①体調がすぐれないけど、友人に遊びに誘われたとき

誘いの例:「Aさん、今度の土曜日遊びにいかない?」

【ノンアサーティブ(受け身型)】

「うん、いいよ。(様子を見れば具合が悪いことがわかるはずなのに…。どうしてわかってくれないんだろう。)」

 

【アグレッシブ(攻撃型)】

「今、具合が悪いの!見てわかんない?遊びになんか行けるわけないでしょ。」

 

【作為的】

「うん、いいよ。(せき込むそぶりを見せる)ああ、どうしよう、熱が上がっちゃうなあー。」

いずれのコミュニケーションもまっすぐに自分の状況や気持ちを伝えることができていません。

【アサーティブ】

「わたし、今は体の調子がよくなくて…。来週ならよくなってると思うんだけど、あなたの予定はどう?」

自分の今の状況と事実を伝えること、そして意見を押し付けるのではなく、相手の気持ちを問いかけることを意識するとこのような受け答えになります。

 

②残業した結果、仕事をほめられたとき

上司「この仕事がうまくいったのは君のおかげだよ。よくやったね。」

【ノンアサーティブ(受け身型)】

「いえ、運がよかっただけです。協力してくれた方のおかげもあって…。全然わたしの成果ではありません!(本当は残業もしたし、がんばったけど…)」

 

【アグレッシブ(攻撃型)】

「みんなが残ってくれればよかったじゃないですか。指示が悪かったんですよ。」

 

【作為的】

「結構遅くまで残っちゃったんですよね。いや、全然いいんですけどね、わたしの作業が遅かったので。」

【アサーティブ】

「ありがとうございます。今回は少し残業してしまったので、次からのやり方を部署で相談できればと思います。」

まずは、相手がほめてくれたことに感謝し、その後で残業してしまった事実を伝え、これからどうしたいのか相談してみましょう。

 

謙遜しすぎて相手が反応しにくくなってしまったり、残業せざるをえなかったことを責めたりするのは望ましくありません。

 

 

さいごに

起こったことや自分の気持ちをありのままに表現することはとても難しいことです。

 

これまで謙遜する癖がついてしまっている人もいれば、主張をしようとすると自分のことばかりになってしまう人もいます。

 

まっすぐに相手に気持ちを届けられるように意識できるといいと思います。

菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧療法士®として隔月でメイクアッププログラムを実施中。

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  • 本コンテンツは、メンタルヘルスに関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題について責任を負うものではありません。

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