コミュニケーションの苦手意識を克服!手軽にできるアサーティブな行動とは?

2016.07.30公開 2017.07.09更新
 
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「緊張して上手に人とうまく話せない」「人付き合いが苦手で、消極的になりがち」

 

このように、コミュニケーションに苦手意識を持つ人は、けっして少なくありません。

 

最近では、コミュニケーションを円滑に進める上で、「アサーション」「アサーティブ」という言葉がよく聞かれるようです。

 

アサーティブとは、「主張する」という意味ですが、アサーティブ・コミュニケーションといった時、それは少し違ってきます。

 

そこで今回は、コミュニケーションに対する苦手意識を克服するために、アサーションについて臨床心理士の先生に解説してもらいます。

 

 

「アサーティブでない」考えとは?

・言わなくても、これくらい分かるだろう。

・話し合いでは、自分の意見を言えばいい。

・自分の意見を言ってもどうせ、聞き入れられないだろう

・相手は、(年下・部下だから)、自分の意見を聞くべきだろう

・自分だったら○○と感じるから、相手もそう感じているだろう。

・意見が違うんだから、話しあっても何も解決しない。

・相手が私の意見を聞かないから、私は××という態度をとるんだ。

・何かを頼むと申し訳ない。

 

 

アサーティブではない行動の例

・早口でしゃべる。一方的に話す。または、自分の意見を言わない。

・「どうして、○○するんだ! ダメだよ。」(理由を聞かずに叱責)

・「あなたは、…すべき」「あなたは、…だ。」(ユー・メッセージ)

・「あなたは、○○というけど、それは違うよ。」「みんな、普通は○○と感じるよ。」

・「とにかく、ちゃんとして!」(具体的に言わない。)

 

以上のようなものが挙げられます。

 

 

「アサーティブな考え」とは…

・話し合わなければ、お互いの考えていることは分からない。

・話し合いでは、相手の話をきくこと、自分の意見をいうことの両方が大切だ。

・聞き入れられないこともあるかもしれないけれど、言ってみないと分からない。

・(たとえ、年下・部下でも)、話しあいの結果、お互いが納得することが大事だ。

・自分の受け止め方と相手の受け止め方は違うし、考え方も違う。

・お互いの意見は違っても、話し合うことで納得できる答えに達する。

・相手が私に賛成してくれないけれど、私は△△したいから、話しあってみよう。

・迷惑かどうかは、相手が決めること。とりあえず、話しあってみよう。

 

といったものが考えられます。

 

 

アサーティブな行動とは?

・落ち着いて話す。相手からの質問を受ける。

・「あなたが○○をしたい理由はなに?」

・「私は、……と思う。」、「私は、……と感じた。」(アイ・メッセージ)

・「あなたは、○○だと思ったんだね。私は、××だと思ったよ。」

・「○○を、××にして欲しいな。」

 

などが考えられるでしょう。

 

これで少しイメージがついたかもしれませんが、アサーティブ・コミュニケーションとは、単に主張するのではなく、お互いが対等になり、意見を交換して、二人の妥協点を考えるコミュニケーションと言えます。

 

アサーティブには色々な考え方がありますが、アサーティブになるために必要なことは以下の4つだと考えています。

 

 

アサーションに必要なこと

1.自分の気持ちに気づくこと

自分の気持ちに気付かないと、感情的に相手を非難してしまったり、相手の意見や主張に振り回されてしまうことがあります。

 

自分の中から出てくる気持ちをつかまえることは難しいことです。自分の気持ちに気付くヒントとして、「こうするべき」、「これは絶対に良い」、「これは正しい意見だ」と判断せずに、自分が感じたように感じてみてください。

 

また、自分の気持ちに気づくことと、その後、どう行動するかは別のことです。あなたは、自分の気持ちを伝えることも、自分の気持ちを伝えないでおくこともできます。

 

 

2.自分の気持ち、考え、意見を素直に表現すること

自分の気持ち、考え、意見、を素直に表現してください。

 

素直に自分の気持ち、考え、意見を表現しなければ、相手は、何をどうしたらいいのか分からなくなり、いらだったりすることもあります。

 

自分の気持ちを伝えることで、相手を傷つけてしまいそうなときは、「私は…」で始まるアイ・メッセージを使ってみましょう。

 

アイ・メッセージとは、「私はこう思う」、「私はこう感じる」「私はこう感じる」「私はこのようにしてほしい」「私はこのようにしたい」のような言い方です。

 

 

3.相手の気持ち、考え、意見に耳を傾けること

自分と同じように、相手の気持ち、考え、意見を大切にしてください。相手を大切にするには、相手の気持ち、考え、意見に関心を持つこと、それを肯定することが大切です。

 

相手の気持ちや考えに耳を傾ける一つの方法は、質問することです。

「どう思うの?」「どう感じたの?」そんな言葉を少し挟むだけでも、相手は大事にされたと感じます。

 

言葉の受け取り方は人によって違います。コミュニケーションにおいて誤解やズレは、当たり前に起こっています。

 

自分のことが上手く伝わらないことも、相手のことをよく理解できないことも起こります。コミュニケーションは、この誤解やズレを修正する作業が必要になります。

 

 

4.自分の行動に責任を持とうとすること

あなたは、どのような状況にあろうとも、自分の行動を自分で選択する権利を持っています。

 

「行きたくなかったのに、断れなかった。」などの後悔は、自分の行動を選択する権利を使っておらず、自分の選択する行動に責任を取っていない状態といえます。

 

また、責任を取らなければならないと考えると、失敗するのが怖いという心理が働く場合があります。しかし、人は誰でも失敗する権利を持っていますし、完璧である必要もありません。

 

責任は取れる範囲でとれば良いのです。大切なことは、何度も挑戦してみることです。

 

ただし、人間のコミュニケーション場面では、批判されたり、喧嘩するなど、そもそもの出発点がアサーティブになりづらい場面が色々とあるのも現実です。

 

そのようなときに、アサーティブならば、どのように対処するか、という点も大事になってきます。次回以降で、その辺りにも触れたいと思います。

 

【記事提供】

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矢野宏之 臨床心理士

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