内向的で恋愛できない…実践したい2つの傾聴力とは?臨床心理士が解説

2019.03.29公開 2019.05.16更新

内向的でも恋愛がうまくいくには?

自己知覚を変えるための「小さな行動」

「行動が自分を決める」ということを先程お話しました。

 

“コミュニケーションが苦手”という自己知覚は“行動”で変えていくことができます。

 

ではどのような行動をすれば、「自分はコミュニケーションが得意である」と自己知覚できるようになるでしょうか?

 

それは、

“楽しく人と話せた”

という成功体験を積むことです。

 

楽しく人と話すための「傾聴力」

“楽しく人と話す”ために重要なのは、先程もお伝えした“傾聴力”です。

 

コミュニケーション上手な人は誰しも聴き上手です。

 

人の話を聴くことがいかに対人関係を良好にするか、対人評価を上げるかということを多くの心理学が実証しています。

 

傾聴のポイントは2つです。

【相手の言葉を繰り返す】

(例:相手「映画見てないな〜と思ってて」あなた「映画ね〜」)

【相手の言葉に疑問詞をつけて返す】

(例:「映画ね〜。どんな映画を見たいの?」)

まずはこの2つを徹底的にマスターしましょう。

 

内向的な人でもモテるという「自信」

人間は“自分のことは自分でしたい”という傾向を本能的に持っています。

 

「勉強しなさい!」と言われると、「今しようと思ってたのに、お母さんに言われたらやる気がなくなった!」というのも同じです。

人に行動を制限されるとやめたくなる。

これは“心理的リアクタンス”と呼ばれています。

 

内向的な人は聴き上手のポテンシャルを秘めています。

 

聴くという行動は“相手の発言や行動を尊重する”ことにつながります。

 

つまり、内向的な人は“相手の決定や行動を待ち、尊重する”という人から好かれる要素を生まれながらに持っているのです。

 

これを自信につなげないのは、とてももったいないですよね?

 

 

内向的な人に相性がいい人とは?

ここまでお読みいただければおわかりいただけるように、内向的な人はどんな人とも相性が良いと言えます。

 

強いて言うならば、“リーダータイプの人”と相性が良いかもしれません。

 

常に人の上に立ち、策略をめぐらしている人は人に話す機会を求めています。

 

聴き上手なあなたと高相性と言えるでしょう。

 

 

内向的な人の出会いはどこに?

内向的な方はどこにでもチャンスがあります。

 

繰り返しですが、“愛される”ポテンシャルを秘めているからです。

 

しかし、今まであまり外出の機会がなかった方にとって、急に色々な場所で人と話すことはハードルが高いですよね。

 

そこでまずは家族や友だちといった身近な相手の話を傾聴する練習をしましょう。

 

そしてご自身の傾聴力に自信がついてきたころ、婚活パーティーや合コンなどでその傾聴力を披露してみてください。

 

あなたも驚くほど、恋愛が上手になっているはずです。

 

特に、初対面の場合は“自分が持っていないもの”に対して人間は魅力と感じることがわかっています。

 

内向的なタイプが少ない中で、あなただけが内向的な思考・趣味を持っている。

 

これだけで他人からは“もっと知りたい、仲良くなりたい相手”になります。

 

そして、喋る人たちの中であなただけが上手に話を聴く力を持っていたらどうなるでしょうか?

 

そうです、間違いなく“特別に仲良くなりたい”相手として認識してもらえるはずです。

 

 

さいごに

静かに一人で過ごしたい、物事の真理を追究したい…。

 

そういったあなたらしさのある内向性を変える必要はありません。

 

むしろそれが素晴らしいのです。

 

あなたらしさを大切にしながら、傾聴力と自信をつける。

 

あなたが素晴らしい恋愛と出会えることを心から応援しています!

 

【関連記事】

>>婚活に疲れた…結婚を諦める前に試してほしいこと3つを臨床心理士が解説

>>婚活がうまくいかない5つの理由・うまくいく方法とは?臨床心理士が解説

>>結婚できない女性の3つの共通点とは?理由を事例で臨床心理士が解説

>>結婚したくない女性の3つの特徴・心理・しない理由を臨床心理士が解説

>>失恋でうつは心が弱い?病院に行く4つのタイミングは?臨床心理士が解説

シェア
ツイート
ブックマーク

広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月29日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。