【学習性無力感】仕事での事例と4つの克服法とは?臨床心理士が解説
何をやってもムダと分かると、人はそこから逃れる意欲を失くしてしまうもの。
そんな現象を心理学では、「学習性無力感」と呼んでいます。
どんなにがんばっても、つらい状況から逃れられないとしたら…あなたはどうしますか?
「あきらめて何もしなくなるかもしれない…」と考える人も多いかもしれませんね。
実際にそういった経験をしたという人もたくさんいると思います。
では、もし学習性無力感に陥ったら、私たちはどうすればよいのでしょうか?
今回は仕事上の3つの事例を紹介しながら、学習性無力感とその克服法を考えていきます。
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学習性無力感とは?
学習性無力感とは、
「逃げることも避けることもできないストレス状態に長時間さらされた人が、その状況から逃れるための努力をしなくなってしまうという現象」
のことを指します。以下で詳しくみていきましょう。
ストレスのかかる状況では、普通はそこから逃れるために何かアクションを起こします。
それでも効果がなければ、また別のアクションを試しますよね。
ただ、何度やってもストレスから逃れられないと、その人のなかに「何をやってもムダ」という考えが生まれます(学習)。
その結果、そこから逃れることをあきらめ、ただストレスに耐えることを選んでしまうのです。
そうなると、たとえそこから逃れるチャンスが訪れても、
「どうせ無理だから」
と考えてチャンスに目を向けることもできません。
DVやいじめの被害を受けている人が、なかなか外に助けを求めることができないのも、この学習性無力感に陥っていることが一因となっています。
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- 本記事は2019年3月15日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。