うつ病の再発を予防するには?3つのポイントを看護師&心理相談員が解説

2016.07.30公開 2019.05.16更新

うつ病の症状が良くなっても、「また悪化してしまわないか」と心配になっていませんか?

 

うつ病は、体の傷が治るように、目に見えて治るプロセスが見えません。

 

なので、治ったかどうかのはっきりした基準がわかりにくい面があります。

 

また、うつ病は再発しやすい病気であることもわかっています。

 

そのため、人間関係や職場の環境が変化した時や、大切な人を失う体験をきっかけに、うつ病が再燃・再発する可能性もあります。

 

そこで今回は、うつ病の再発を予防するために、大切なポイントをこころの専門家に解説してもらいました。

 

 

抗うつ薬は自己中止しない

抗うつ薬と休養などにより、うつ病が回復期に向かうと、お薬を飲み続けることが、逆に回復を妨げているように考える患者さんやご家族の方もおられます。

 

しかし、抗うつ薬は効果が出現するのも時間がかかるように、終了する際にも少量ずつ時間をかけて行うお薬になります。

 

そのため、治ったと自己判断して中止してしまうと、環境の変化や人間関係のストレスになどで負荷がかかった時に、うつ病が再発・再燃することが起こります。

 

うつ病が良くなり、社会復帰を果たし、普通に生活している場合でも、仕事の内容や環境が急激に変化することに不安を感じる時もあると思います。

 

その場合も医師と相談し、定期的に通院などを定期的して、うつ病の再発兆候を早めにチェックしてもらうことも、再発予防に効果があります。

 

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村松真実

看護師・心理相談員

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2016年7月30日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。