虚無感の原因はうつ?虚無感から脱出する3つのコツは?臨床心理士が解説

2019.04.10公開 2020.06.09更新

「人生の意味が見出せない」

「すべてが無意味に思えてしまう」

「自分は何のために生きているんだろう」

 

そういった、からっぽで虚しい感情が「虚無感」と言われています。

 

虚無感は哲学で論じられることも多いですが、実は多くの人が一度は感じる身近なものでもあります。

 

今回は虚無感の特徴や原因、そして脱出するためのコツについてご一緒に考えていきましょう。

 

虚無感とは?3つの特徴

虚無感とは、

自分の存在や人生などすべての物事に意味を感じられず、虚しさを感じている状態

のことを指します。

 

誰もが感じるといわれる虚無感には、次のような特徴があります。

 

①何をしても無意味に感じる

これまでやってきたこと、今していること、大切にしてきたことなど、何もかもに意味が感じられなくなります。

 

大切なものを失ったり、努力してきたのに成果が出ないなど、「どうせ意味がない」「やっても無駄」という無力感に苛まれます。

 

②自分の存在意義が分からなくなる

周りのことだけでなく、自分自身の存在に対しても意味を感じられません。

 

自分の存在価値や人生そのものに対して意義を見出すことができず、生きる目的ばかりでなく生きる意欲すら失われてしまう場合もあります。

 

③孤独や不安におそわれる

ひとり放り出されたような強い孤独感を抱いたり、世界が空っぽになったような虚しさや不安を感じます。

 

とくに、大切な人やものを失ったときに陥りやすくなる感覚のひとつです。

 

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倉本梓

臨床心理士

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。医療機関、教育機関でカウンセリングを担当するほか、スクールカウンセラーとしても活動。子育て、家庭問題、対人問題をはじめ、「自分らしい生き方」のためのメンタルヘルス向上を目指した支援を行なっている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年4月10日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。