コミュニケーション苦手な私がうつを隠して仕事をしたときの辛さ
しんどかった3か月
私が今まで辛かった3か月間を一気に話したいと思います。
私は、東京の郊外にある金融機関のデータ管理施設で、3か月間勤務しました。
そこは、厳重に管理された場所で機密情報を扱う場所でした。
もちろん仕事や情報は漏らす事はしてはいけないので、ここでは語りませんが、仕事内容の事だけ話していきます。
まず初日は、どういった事をしているのかという座学でした。
金融機関といっても、どうやってお金を送ったりしているのか、それがどう動いているのかを資料を見ながら勉強しました。
でも、理解力が無い私にとっては、難しい言葉ばかり。
お金を振り込んだりする事は、普通の人でもわかるぐらいする事であっても、そこからどうやって振り込んでいくのかというのも勉強しなくてはならず、最初から頭が混乱していました。
そして、そこから配属される部署に入ったのですが、そこは厳重に管理された仕事場。
外部に漏らしてはいけない情報を扱う場所なので、セキュリティが厳しく、手のひら静脈認証で現場に入れない。
私は『頑張れるのかな…。』と思っていました。
さらに、今日何をしたのか振り返る時間を設けられ、手書きで書きだすこともしました。
しかし、金融機関の情報やデータの事なんて、何も分からないまま今日やった事を箇条書きにしていたので、『文章じゃなきゃダメだ!』と言われました。
これが原因で数日後は仕事をやらされず、ショックを受けて泣いてしまいました。
それから、数週間後。私は同じ会社の別の管理場へ行く事になりました。
そこも、厳重に管理された現場で、入るのには指紋認証が必要な場所。
私はこの指紋認証が上手く通れず、入るのに10分から15分ぐらいかかってしまいました。
また、一番辛かったのは、夜勤でした。
私が勤務していた金融機関は夜勤の仕事もあり、18時から翌9時までの15時間。夜通しで勤務をしました。
もちろん毎日あるのではなく、一日おきでしたが、仕事が終わったときには疲労が蓄積され、自宅に帰るとぐったり寝てしまいました。
試用期間が終わる1か月前、上司と営業の方に『仕事がちゃんと出来ていない。』と言われ、試用期間後の退職を命じられました。
私は正直ほっとしました。あんな職場は自分に合わないのだと。
でも、そこからが苦痛でした。
上司からのパワハラはますますひどくなり、ついには職場内で倒れてしまいました。
救急車を呼ぶことはありませんでしたが、今思うと、これからあの金融機関で働く人たちは、私みたいに精神的にやられてしまう現場だったのかもしれないと感じました。
それでも私は、退職届を出さず、会社も休まずに勤務しました。
勤務したのは、会社の人に迷惑をかけてはいけないと思ったからです。
クローズで働いている以上、叱責は愛のムチであるという考えもあったからです。
しかし契約期間終了の時は、もう限界でした。
また就職し直して、会社で勤務をしていたら金融機関と同じ運命をたどってしまうと考え、派遣社員を辞め、就労移行支援施設に通う事にして再就職をしました。
クローズ就職でのメリット
クローズで勤務した場合のメリットで大きいものとしたら、健常者の社員と同じ条件で働けることです。
オープンにしていた場合、待遇面が低く、同じ業務だけしかさせてもらえないという可能性があります。
私の場合も、一人暮らしとして最低限暮らせるぐらいのお給料を頂き、勤務させて頂きました。
自分のスキルをもっと磨きたい、うつ病を人に明かしたくないという人は、クローズで勤務する事をお勧めします。
クローズ就職でのデメリット
デメリットは、うつを隠して仕事をする事。
私は人とのコミュニケーションを取る事が苦手で、上司からの指導に慣れておらず、業務も言葉で表せないくらいしんどかったです。
健常者の方々は、うつの症状を分かっておらず、普通にコミュニケーションを取ったつもりが、逆にそれが傷つく事になるのが気づかない人が多いようです。
私も、何度も上司や上長にパワハラまがいの言葉を言われ、うつがさらに酷くなってしまいました。
特に金融機関の場合はミスが絶対許されない現場なので、ミスをしたら始末書を書かされたり、仕事を与えてくれなかったりと…。
もうパワハラ以前の問題でした。
読者に伝えたいこと
私の実体験が、皆さんの就職活動後、どう影響するのかわかりませんが、世の中は理不尽なものです。
自分の立場が良いという事だけ、人は動き、奴隷のようにしている現実もあるのです。
クローズで勤務する皆さんが、私と同じように辛い目に合わないようにしている事を祈っています。
そして、本当に辛くなって辞めたい、死にたいと思ったら、ハローワークや別の上司、さらには労働基準監督署に行って、相談してみるのも一つの手かもしれません。
私にとってクローズで勤務するというのは、辛くて身体に悪いです。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年5月12日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。