人と気軽に話ができず、友だちも少ないです

2017.06.24公開 2018.05.16更新
加藤たかこ

回答者
加藤たかこ
臨床心理士

ご質問

私は、他人と気軽に話ができません。人と話す時、敬語を話さないと他人に嫌われるという強迫観念があり、他人と敬語でしか話ができません。

 

他人に怒ると嫌われる、いじめられるのではないかという、強迫観念があり、自分の喜怒哀楽を他人にみせることができません。

 

会社で気軽に自分の素のありのままの態度で話をできる人がいません。そのせいか、友達もいなくて、会社でも気軽に話をする人がいません。

 

他人と仲良くなったり、うちとけるにはどうしたらよいでしょうか?

 

自分のことしか考えられない自分が嫌です。

 

▼前回の相談はこちら▼

回答

再度投稿頂きありがとうございます。

 

投稿者様は「ご自身のことばかり」とおっしゃいますが、それほど日々、緊張で張り詰めていらっしゃるということなのでしょう。

 

「敬語を話さないと嫌われるのではないか」と思う一方で、投稿者様は他人との親密さも求めていらっしゃいます。それもきっと切実な思いなのではないでしょうか。

 

しかしながら、「1人は孤独で寂しい。友達が多い方が良い」というのは、世の中の風潮としてそれが好ましく思われがちなだけで、決してそれが良いということではありません。

 

友達がいっぱいいるようでいて、内容の無い話に付き合わされることに辟易している人もいれば、1人でも読書や園芸など自分の時間を大切にし、心豊かに生きている人もいらっしゃいます。

 

果たして、どちらが人間性としても人生の濃密さとしても「豊かである」と言えるでしょうか?

 

また、「1人は孤独で寂しい。友達が多い方が良い」という気持ちは、元をたどれば他人との比較から生じています。

 

もし、世の中に投稿者様1人しか人間がいなければ、当然いつも1人ですし、他の人が友達といて楽しそうにしているからという気持ちも起こらないはずです。

 

また、話し上手な人も最初から上手に話せたわけではなく、少しずつの積み重ねによって、他の人とも気軽に話せるようになっていったパターンも多くあります。

 

できる範囲のところから、他の人と気軽に話せるよう積み重ねていかれるのは如何でしょうか?

 

人と話すことを苦手としていない人でも、慣れない人と話す時には緊張したり、とっさに何を話そうか思いつかないことが当たり前のようにあります。

 

そういう時に、目についた持ち物や服装を褒めることで、場の空気をつなぐようにすることは多々あります。

 

その他、休憩時間に数人で話している場面に出くわしたら、投稿者様の頭の中ではどんなことが思い浮かびますでしょうか?

 

「面白そうだな」「何の話をしているのかな?」という気持ちでしょうか?

 

それとも「自分の悪口を言っているのでは?」という心配でしょうか?

 

人は瞬時にいくつかの心の声を発しているものです。

 

自分の心に生じたいくつかの気持ちのうち、どれか1つをスッと「何の話ですか?」のように言葉に出してみるのも方法です。

 

これは目についた持ち物や服装を褒めるのと同じように、「あなたに関心がありますよ」ということを示す態度になります。

 

言葉としてスッと出すのが難しければ、いつの日かスッと言葉に出せるように、頭の中だけで言っているつもりからスタートすることをお勧めします。

 

極度の潔癖傾向の方にとって、地面に落ちてしまった切符を拾う事は、東京タワーから飛び降りるとの同じくらいの勇気がいるということを聞きます。

 

対人恐怖がある投稿者様にとっても、スッと見た事や聞いたことを言葉にするのは同じくらいの勇気を要することかもしれません。出来る範囲で無理をなさらずが大切です。

 

最初に書かせて頂いた通り、「友達がいっぱい」というのは必ずしも良いこととは限りません。

 

投稿者様にとっての日々が、少しでも穏やかな気持ちで過ごせる日々になりますよう、ご祈念しております。

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