どうしても複数人とは緊張して話すことができません

2017.06.28公開 2018.05.16更新
佐藤文昭

回答者
佐藤文昭
臨床心理士

ご質問

私は、極度の恥ずかしがり屋です。物心ついた頃から、家ではお喋りなのに外に出ると大人しくなる性格でした。

 

現在は、1対1では話せるのですが、どうしても複数人とは緊張して話すことができません。

 

グループで会話するLINEや、複数人が見るSNSなども、文字だというのに緊張して発言ができなくなります。

 

複数人になると突然話せなくなる私に対して、「気分屋だ」「自己中心的だ」と言われたことがあり、周りに不快な思いをさせてしまっていることに気付きました。

 

それからは複数人で話す場面を避けるようになったのですが、働く上で避けられない場合が多く、とても辛いです。

 

人と話すこと自体は好きなので克服したいとは思っているのですが、慣れようとしても、どうしても緊張が勝ってしまいます。

 

自分でも、どうしてこんなに恥ずかしくなってしまうのか、どうしてこんなに別人のように話せなくなってしまうのか、よく分かりません。

 

このように人より羞恥心が強い性格は、変わらないのでしょうか。

 

 

▼前回の相談はこちら▼

回答

再度、ご質問いただき、ありがとうございます。

 

あなたがどういった理由で周囲を不快な思いにさせているのか、少し理解が出来ました。

 

あなたの場合、1対1であれば緊張感も少なく、あなたらしさを保ちながら話ができるようですが、複数人になってしまうと、どういうわけか高い緊張状態になってしまい、自然体で話すことが難しくなってしまうようですね。

 

周りから「気分屋だ」「自己中心的だ」などと言われてしまうくらい、複数人の場では別人のように振る舞ってしまうのかもしれませんね。

 

あなたのように、1対1は大丈夫だけれど、複数人になると緊張して思うように話せなくなってしまうという方は、社会不安障害を抱える方に比較的多くみられます。

 

複数人になると、人数分の目があり、評価がありますね。それが不安を呼び起こし、緊張状態を生み出します。

 

要は、「自分が周囲にどう思われているか。どう見られているのか」という他人様の評価が気になり過ぎているという状態なのです。

 

どうして気になってしまうかというと、心の深いところでは「自分と全く同じ考えの人を望んでいるから」です。

 

自分の考えを相手が支持してくれないと落ち着かないし、不安になりますね。

 

相手が、少しでも自分の考えと違うことを言うと、自分が否定されているような気がしてくるのです。

 

ですから、複数人の場合であれば、その対象が沢山いるので、当然疲れてくるというわけです。

 

これを打開するためには、逆説的ではありますが、「周囲にどう思われてもいい。他人は他人。私は私!」と思うことが出来るようになると、他人様の評価に怯えることが少なくなり、緊張状態が緩和されてきます。

 

こう思えるようになるためには、やはり「自己評価」と呼ばれる「自分を自分がどう評価しているのか」という点が関係してきます。

 

おそらく、あなたは複数人になると途端に自己評価が低くなり、不安が襲ってくるんだと思います。

 

このような性格は、劇的に変わらないかもしれませんが、自分の性格傾向をきちんと把握しておくことで、上手く付き合っていくことはできます。

 

まずは、自分の性格傾向や人間関係の築き方などを振り返り、あなたなりに自覚しておくことが必要なのかもしれませんね。

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