うつで退職後の再就職…成功のコツやおすすめの職種は?精神保健福祉士が解説

2018.10.04公開 2018.10.12更新
 
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転職や再就職について、考えたことはありますか?

 

昔と比べて、就職してから定年まで同じ企業で働くというイメージを持っている人は少なくなってきているように思います。

 

うつで退職したばかりの方は、再就職に対して不安が募るかと思いますが、どのように転職活動を進めていけばよいのかお伝えしていければと思います。

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

>>【うつと退職】治療・お金・退職の手続き・再就職【精神保健福祉士解説まとめ】

 

 

うつで退職後の再就職、3つのコツとは?

うつになってしまった理由はどんなところにあるでしょうか。

 

残業が続いたり、職場での人間関係がうまくいかなかったり、ストレスになっていたことがいくつかあると思います。

 

うつの原因が仕事ではないかもしれません。

 

退職に至るまでには「うつになってしまった自分が悪い」「自分をうつにした会社、上司が悪い」と考えが2極化しがちです。

 

どちらが悪いということではなく、働き続けるためには何が必要なのか考えることが大切です。

 

再就職の際に必要なポイントを3つお伝えします。

 

①主治医から就労許可をもらう

②体力をつけておく

③自分でできること、サポートが欲しいことを整理する

 

主治医から就労許可をもらう

まず、症状が落ち着いているのか、自分は働ける状態にあるのか、医師に確認することが必要です。

 

うつの症状が強い時には、焦燥感があります。

 

ぐるぐると「早く再就職しなければいけない」という思いがめぐり、条件が合わないのに再就職を決めてしまうことがあ
るのです。

 

そのようなときは仕事を決めることができても長くは続きません。必ず医師に相談しましょう。

 

 

体力をつけておく

次に、仕事を続けていくうえで必要な体力を養いましょう。

 

退職後は生活のリズムが乱れがちです。

 

休養を続けていく中で、日中に活動する体力も落ちていってしまいます。

 

働くには、通勤や勤務中にバテない体力が必要です。

 

規則正しい生活を心がけ、近所に買い物に出かけるなど外出に慣れておくといいと思います。

 

体力づくりに自信がないときは、デイケアや就労移行支援サービスなど通所系のサービスを利用してもいいかもしれません。

 

規則正しい生活を送り仕事に必要なスキルを身に着けるために役立ちます。

 

 

サポートが欲しいことを整理する

最後に、働く上では「自分でできること」と「苦手なこと、人に協力を仰ぎたいこと」を自分で理解しておくことが大切です。

 

うつの人に限ったことではありませんが、できることとできないことをあらかじめ知っておくことは意外と難しいことです。

 

前の仕事で失敗したという思いがあると、できないことばかり思い浮かぶこともあるでしょう。

 

そのとき、ひとりでできそうなことと最初のうちはサポートしてもらいたいもの、丁寧に教えてほしいことなどを職場の人に伝えたり、相談できたりするといいですね。

 

 

うつで退職後の再就職、おすすめの職種とは?

うつの治療を続けながらの再就職は、どんな職種がいいのでしょうか。

 

前職と同じ仕事に復帰したいという方も、違う職種がよいという方もいらっしゃると思います。

 

基本的には、うつだから向いていないという仕事はないのですが、休養明けに取り組みやすいお仕事をご紹介します。

 

①事務・事務補助

事務はパソコンを使ったり計算をしたりするものから、シュレッダー、郵便物の仕分けまで幅広い作業があります。慣れるまでは業務範囲を広げすぎないように打診しやすく、体力的にも余裕をもって仕事ができます。

 

②軽作業工場や倉庫などの軽作業

軽作業工場や倉庫などの軽作業スタッフもおすすめです。

 

業務内容がわかりやすいので、勤務時間やシフトの調整をすれば取り組みやすいと思います。軽作業スタッフを必要としている

 

職場はいろんな業種にあるので、求人をチェックしてみてください。

 

③清掃・電話オペレーター

この2つに共通するのは、マニュアルが整備されていることが多いという点です。

 

他の職種にもいえますが、マニュアルに沿って業務を進められる職種はわからないことにも対応しやすいので負担が軽くなります。

 

 

うつで退職後の再就職、孤独にならないためには?

退職前の職場では、人間関係に疲れてしまったり困ったことを相談する相手がいなかったり、ひとりで悩んでいませんでしたか?

 

体調のことや業務の進め方など、相談相手がいるだけで心の負担はとても軽くなります。

 

Remeには、うつを抱えながら働く人がカウンセラーに相談できるサービスがあります。

 

転職活動や長く働いていくためのポイントなどぜひご相談ください。

 

就職前に、デイケアや就労移行支援事業所の利用を検討している方は継続して支援員に相談していける職場定着支援も利用できるといいと思います。

 

身近なところでは、ハローワークでも職場定着についての相談をすることができるのでハローワークを通した求人に応募するときは相談してみてもいいと思います。

 

【関連記事】

>>就労移行支援とは?期間・対象者・利用料を精神保健福祉士が解説

 

 

さいごに

どんな仕事をしたいか、仕事に何を求めるかは人それぞれです。

 

うつがあっても専門職や接客業に就く方ももちろんいらっしゃいます。

 

大切なのは、うつが再発・悪化しないために必要なものを整理することです。

 

主治医やカウンセラー、相談できる人と一緒に再就職に必要なことを見つけていきましょう。

 

>>【まとめ】うつ病と仕事…精神保健福祉士コラム・お悩みQ&A【随時更新】

 

>>【うつと退職】治療・お金・退職の手続き・再就職【精神保健福祉士解説まとめ】

 

 

Photo_18-04-19-19-40-29.093菊池恵未 精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧療法士®として隔月でメイクアッププログラムを実施中。

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