うつ病で休職中…退職前に考えておきたいことを心理相談員が解説

2016.08.21公開 2017.03.29更新
 
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仕事のストレスで、うつ病になり休職…。そんな時、「仕事に復帰すべきか、退職すべきか」という、「0か100か」「白か黒か」の考えで頭がいっぱいになる…なんてありませんか?

 

うつ病で休職中の時は、復帰すべきか、退職すべきかの答えを出す前に、「何が、あなたの心のバランスを崩させたのか」を考えることが大切と言われています。

 

そこで今回は、うつ病で休職中のあなたに、大切なキャリアの考え方について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

ストレスの原因がわかれば、対処が変わる

様々な状況が重なってのうつ病の発症と休職。

 

様々な状況の中にも、影響度などの重みづけが異なるはずです。心の疲れが取れてきたら、“様々な状況”が何であったのかを、書き出してみましょう。

 

頭で考えることは、いやな記憶もよみがえってしまうため、カウンセラーなどと一緒に言葉にしながら行うことも良いと思います。

 

次に、書き出したものに点数をつけてみましょう。

 

この作業で、あなたを苦しめていた内容が、より具体的に見えてくると思います。

 

○仕事内容(仕事内容が変わった 80点、仕事でミスをした 70点)

○上司を含めた人間関係(上司と折り合いが悪い 60点)

○労働環境(職場が遠い20点、休日出勤が多い、残業が多い90点、賃金が安い)

○家庭の問題(家族がバラバラ、病人や介護を必要とする家族がいる30点)

 

さらに、「ストレス度の高い問題は、解決可能なのか」を考えます。もし解決可能であれば、安易に退職を考える必要はなくなりますよね。原因が見えれば、対処法は広がります。

 

 

「退職しか選択肢がない」と考えてしまう時は

「うつ病になるまで働かせた職場に戻りたくない」と、怒りに満ちた気持ちが強いこともあると思います。ですが、怒りや苛立ちに任せた決断は、方向性を間違うこともあります。

 

その場合には、休職中に“転職シミュレーション”を十分に行うことを提案します。この時のポイントは、次の職場で同じことが起きそうになった場合の対処法を考えることです。

 

例えば、

 

○残業が続き、疲れがたまっているとき、どう対処すればよいのか

○転職先でも、似たような上司だった場合に、どう対処すればよいのか

○仕事内容で困ったとき、失敗しないための方法はどうか

 

などです。心のバランスが崩れている時は、事実に感情が上乗せされがちです。

 

ですが、“感情を事実と切り離して考える”習慣を身に付けないと、次の職場で同じようなことが起きた場合に、解決していない感情が上乗せされ、感情のコントロールができなくなることがあります。

 

しっかりと考えた末に、「退職をする」という選択をすることは、悪いことではありません。次の職場では、あなたらしく生き生きと過ごせるかもしれません。

 

しかし、多くの場合、どんな職場でも抱えている問題はあるものです。次の職場でも、またつらい状況にあなたが追い込まれないために、休職時間を、上手に使ことをお勧めします。

 

 

まとめ

うつ病で休職中の時は、復帰すべきか、退職すべきかの答えを出す前に、

 

「何が、あなたの心のバランスを崩させたのか」を考えてみましょう。

 

そして、そのストレスの元をできるだけ明確にするとともに、退職した場合のシミュレーションを行うことをお勧めします。物事には、色々な考え方やとらえ方、選択肢があります。「0か100か」と焦らずに、休職時間を有効に使ってください。

 

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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