多発性硬化症の診断から6年。難病に泣き、難病を受け入れ、共に生きるまで
平均発病年齢は30歳前後。若年成人に発病することが最も多い、指定難病の多発性硬化症。
難病情報センターによると、多発性硬化症患者は日本に約12,000人いると推定されています。
まだ、はっきりした原因は分かっておらず、症状もどこに病変ができるかによって千差万別で、再発と寛解を繰り返すと言われています。
今回のインタビューは、多発性硬化症と診断されてから6年目を迎える狐崎友希さん。
狐崎さんは、多発性硬化症、視神経脊髄炎の患者とご家族が入れる患者会「M-N Smile」の代表も務めており、全国に350名を超えるメンバーが在籍しているそうです。
そこで今回は、狐崎さんに多発性硬化症の発症当時や入院生活のこと、病気に対する思い、これからのことなどについてお話しいただきました。
多発性硬化症とは
正座で足が痺れるような感覚で、かれこれ8年消えたことがないです。
それで若干痺れが和らぎますが、効果は継続しないため、定期的な治療が必要です。
3年経っても痺れが取れず、次第にふくらはぎや太ももまで痺れてきたので、いよいよ不安になって神経内科へ行きました。
そんなわけがないと食い下がってようやくMRIを撮ってもらい、そこで初めて多発性硬化症と診断されました。
主治医には「点滴治療と精密検査で1ヶ月の入院が必要」と言われましたが、難病とまでは知らされませんでした。
2ヶ月後のワンマンライブが終わってから入院してもいいか聞いてみると、「大丈夫ですよ」と言われたので、入院は後回しにしました。
さらに、これは入院してから分かったことですが、本当は一刻も早く入院しないといけなかったみたいです。
主治医にも不信感が募って、違う病院を探すことにして、今の信頼できる先生と出会うことができました。
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- 本記事は2020年2月12日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。