ADHDの人のお金の管理…ポイントを臨床心理士が解説
ADHDで、つい衝動買いしてしまう…なんてことありませんか?
もしかすると、なかなか貯金も出来ず、悩んでいる方も多いかもしれません。
そこで今回は、日々のお金の管理方法について臨床心理士の先生に解説してもらいました。
買いたいものを買わずにいられない
ADHDをお持ちの方で、お金の管理が苦手な人は多いんじゃないかと思います。
ADHDをTriple pathway model のうち、報酬遅延の嫌悪、抑制制御の二つの視点で整理するとヒントが見えてきます。
Triple pathway modelによると、ADHDの一つの症状として、報酬(楽しいこと)が遅くなることを嫌います。
これは、おおよそ、ADHDの多動-衝動性と関連があります。
例えば、目の前に100万円あったとして、
1.『今日、全部使う。』
2.『明日、全部使う。+10万円になるが、30%くらいの確率でお金はなくなるかもしれない』
…という状況に置かれた時に、1の選択肢を選びがちになるということです。
実際は、こんなに単純ではありませんが、とにかく待つことが嫌いなのです。
楽しいことを見つけたら、楽しいことを得ない状態が苦しいとも言えます。
つまり、お金を持っている状態で、買いたいものがある場合、買わずにはいられないのです。
これは、ADHDの症状だと考えて良いでしょう。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2016年8月18日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。