職場の人間関係に疲れた…改善するための7つの方法とは?心理相談員が解説

2016.12.28公開 2024.06.14更新

職場の人間関係でイライラしたら…

イライラの原因を探ってみる

職場の人間関係に疲れたり、イライラを感じた時、あなた自身の中にあるこだわりや怒りが原因の一つとなっている場合があります。

 

例えば、何かのプロジェクトを立ち上げたり、新しいルールを決めようとしたりした時、周囲の人が決めたことを守らなかったり、手伝ってくれないことがあります。

 

そんな時、あなたは職場の仲間に対して、怒りや失望といった感情を抱いてしまうことはありませんか?

 

実は、その感情が人間関係をギクシャクさせ、人間関係に疲れたと感じてしまう原因になることがあります。

 

新しいプロジェクトを立ち上げる、新しいルールを守ることは、あなたにとって大切なことかもしれません。

 

ですが、職場のメンバーの中には、“また仕事が増える”“今までのやり方で問題がなかったのに”と思う相手が必ずいるものです。

 

ですが、そう考えることを責める、強行に何かを押し切ろうとしても、相手の気持ちは更に頑なになってしまいます。

 

相手も、あなたの頑張りや必要性は理解していても、感情が現状の変化を受け入れることができないのです。

 

そのため、あなたの気持ちとの温度が生まれ、修正しないまま進めてしまうと、温度はさらに大きくなってしまい、人間関係に亀裂が入ることになってしまうのです。

 

一度立ち止まってみる

相手に対して、怒りや失望を感じた時、自分の提案ややり方を受け入れてもらえなかった時、一度立ち止まってみることが大切です。

 

仕事なので、新しいプロジェクトもやり方も取り入れる必要はあるのかもしれません。

 

ですが、人間関係がうまくいかなくなる原因は、「感情のすれ違い」です。

 

相手や周囲の感情のずれを解消しないまま進めてしまうと、結果としてプロジェクトも新しい方法も成功する確率は低くなってしまうのです。

 

職場の周囲の否定的な態度に怒りや失望を感じた時、まずは自分の態度や行動、そして「こうあるべき」という自分の感情がないかどうかを振り返ります。

 

「こんなに私は一生懸命なのにわかってくれない」という気持ちや、「私ばっかりにやらせて不満」という気持ち強くなっていませんか?

 

頑張っている自分をほめることは大切ですし、必要なことですが、それはあなたから見た現状の姿です。

 

あなたの頑張りや一生懸命が、時には相手に威圧的な態度として伝わっていることもあります。

 

自分の態度や感情を客観視する

自分の思う通りに、相手が反応せずに、人間関係に疲れたと感じた時は、あえて立ち止まり、自分の態度や感情を客観的に見てみましょう。

 

あなたの最大の目的は、新しいプロジェクトや新しいやり方を成功させることです。

 

そのために、あなたがまずやらなければならないことは、職場の人の戸惑いやめんどくさいと思う気持ちを理解したうえで、やる気を引き出すことです。

 

人は、感情に訴えることで、プラスにもマイナスにも動くもの。

 

あなたが、相手の気持ちを受け取ったうえで、相手も協力したくなる提案をすることが、人間関係を改善する方法の一つです。

 

 

 職場が嫌でも辞められない時は…

「今のまま」が続くと考えない

“職場の人間関係に疲れたけれど、この職場を辞めることができない”と考えてしまうと、更に仕事の人間関係に疲れることになります。

 

なぜなら、あなたの思考のベクトルは、「仕事の人間関係」に一番太く強く向かっているからです。

 

年齢や経済的理由などによって、職場が選べないことはあります。

 

ですが、「ここで我慢しなければ」と思いこむことは、自分自身の「この職場で我慢すべき」に縛られてしまっているのです。

 

私も、職場で嘘をつかれたり、いやがさせを受けたりした経験があります。

 

その時は、相手を許せず、人間関係に疲れたと感じました。

 

けれど、なぜ、相手がそんなことをしたのかと考えたとき、相手も同じように、“私のほうが、前からこの職場にいたのに”“この職場しかない”“相手がやめなければ自分が職場(部署)を出される”という焦りや苛立ちがあり、その結果がいやがらせという行為になったと思い至りました。

 

今の職場が永遠にある保証はどこにもありませんし、小さな職場であっても人間関係が同じ状態であるということはなく、小さな変化が起こっているはずです。

 

新しい職場の変化に敏感になること、そして職場以外のプライベートな時間を充実されることが、職場の人間関係を改善する方法の一つなると思います。

 

職場以外にも目を向けてみる

職場にいる時間は、家族と過ごすよりも長く、多くの時間を費やします。

 

けれど、あなた自身のすべてが、その職場の人間関係だけに煩わされてしまうのは、人生を損してしまいます。

 

定年は60歳、その後の人生は20年以上あるのです。その20年を楽しく過ごすためには、職場以外に目を向けて初めてできるのです。

 

職場を離れたら、職場の仲間とは全然違う相手と会うことも、気持ちの切り替えになります。

 

職場や業種が違うと、職場の悩みを打ち明けても違う視点でのアドバイスや感想がかえって来ます。

 

また、サークルや趣味を充実することで、あなた自身の心が安定します。

 

あなた自身が安定することで、気まずく感じた職場の人間関係も、新しい風が起こることもあります。

 

楽しそうなあなたを見て、ギクシャクしていた職場の人間関係も変化が起こり始めます。

 

「今のまま、ずっと続く」と思われた職場の人間か関係も、あなたが楽しみを見つけることで、許せることが多くなります。

 

 

さいごに

今回は、職場の人間関係を改善する方法をご紹介しました。

 

人間関係は、相手と自分があって初めて生じるものです。

 

あなた自身が、相手を意識しすぎず、自分にゆとりを持つことで、適度な距離間が保てるようになります。

 

職場の人間関係に疲れた時は、職場の中だけに自分の人生や価値があるなんて「もったいない!」

 

そう思うことから、始めてみませんか?

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村松真実

看護師・心理相談員

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2016年12月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。