上手な断り方のコツとは?相手を傷つけないテクニックをご紹介!

2017.01.31公開 2019.05.16更新

できない理由を素直に告げる

相手からのお誘いを断りたいとき、「用事があるから」と断ったことはありませんか?

 

「用事がある」は便利な言葉ですが、裏を返せば誘いを断るための方便ともとらえられます。

 

あまりに多用しすぎては、「いつもあの子は用事があるといって断ってくる」と相手に不信感を与えてしまいます。

 

そこで上手な断り方として、もう一歩踏み込んでどんな用事があるのかを素直に言ってみましょう。

 

「バイトがあるから」「他の友達と約束しているから」など、「用事」の一言で済ませてしまっていた部分を素直に打ち明けることで、相手を納得させやすくなります。

 

もし、明確な用事はないけれど、気分が乗らなくて断りたいというときには、「気分があまりのらないから」「明日は独りでのんびりしたい」など、理由をきちんと告げましょう。

 

そんなことを言ってノリが悪いと思われるのでは、と不安になるかもしれません。

 

しかし「用事がある」などと、あいまいにごまかすよりも素直に告げたほうが、自分も相手も気まずくならずに済みます。

 

 

残念に思っていることを伝える

相手の要求やお誘いを上手に断る上で特に大切なのが、「お誘い(要求)を受けられなくて、とても残念に思っている」というのを伝えることです。

 

「仕事があるから無理」とはっきり断ったとして、あまりにもばっさり断ってしまっては、相手は傷ついてしまいます。

 

「迷惑だったのか」「自分と話すのが嫌なのでは」と思われてしまうのは残念ですよね。

 

そこで、残念に思っているということをきちんと言葉で伝えるのが大切です。

「すごくやってみたいのですが、自分の仕事が片付いてなくてできません」

「ごめんね、明日は習い事があって…行きたかったなぁ、残念」

いろいろなパターンがあるとは思いますが、謝罪と一緒に意欲があること、乗り気だったことを伝えるようにすると、相手も「それなら仕方ないね」と納得してくれやすくなります。

 

 

次へとつなげられる提案をする

断るだけならば上記の3つのポイントで十分と言えますが、さらにステップアップできる断り方のコツとして、「提案」が挙げられます。

 

例えば、休日の遊びのお誘いを断った後に、

「また誘ってくれると嬉しい」「代わりと言ってはなんだけど、今度一緒に○○に行かない?」

など、次の約束につながるような提案をするのです。

 

こうすることで、自分はお誘いを受けたことをうれしく思っていて、ぜひ一緒に遊びたいと思っていることを伝えることもできますし、話も次の約束のことで盛り上がって一石二鳥です。

 

ビジネスでの会話なら、

「では代案として~ということではいかがでしょうか?」

「今日はできませんが、お急ぎでなければ明日とりかからせていただきたいのですが」

といったように解決案を自分から出すことで、相手に不快な思いをさせることなく今回の要求を断ることができます。

 

 

「イエスマン」から抜け出そう

ここまで、上手な断り方のコツをいくつかご紹介してきました。

・はっきりと断る

・素直に理由を言う

・残念に思っていることを伝える

・次に繋がる提案をする

この4つを行うことで相手も自分も嫌な気分になることなく断ることができると考えられます。

 

「ごめんね、せっかく誘ってもらったけれど、明日は他の友達と約束してるんだ。よければまた今度一緒に遊ぼう」

 

「申し訳ありません、願ってもない機会なのですが、今は別の案件を抱えていてお受けすることができません。またお声掛けいただければ幸いです」

 

というような感じでしょうか。

 

断るという行為はとても勇気がいりますが、「イエスマン」のままでは自分が苦しいばかりで人間関係が嫌になってしまいます。

 

ここで一歩を踏み出して、「イエスマン」から抜け出してみましょう。応援しています。

 

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>>断り方失敗例3選・丁寧な断り方の3つのコツとは?精神保健福祉士が解説

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【監修】杉山崇

臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年1月31日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。