【第12話:応援するよ】〜お父さんうつ日記〜
これはクリニックから帰ってきた後の父とのやり取りを描いた4コマです。
クリニックに行ったら、もちろん次の通院日の予約を取る訳なんですが、
「父は次から一人で行けるんだろうか?」
と、正直少し不安に感じていました。
「無理そうだったら、また一緒に行ってもいいかな」とは思っていたんですが、ひとつ壁がありました。
その次の診察日に、私は友だちとディズニーシーに行く予定があったんですね。
家族が大切と言っても、やっぱり私も“女子大生”としての人間関係やコミュニティがありますから、私にも私なりの予定がある訳です。
ここで「自分の予定 VS お父さん」という二つを天秤にかける作業が発生しました。
「できるだけサポートしたいけど、自分にも譲れない用事がある…」
これって、うつ病患者の家族は抱えがちな二項対立なんじゃないかなと勝手に思ってるんですけど、いかがでしょうか。
今回の場合、私はディズニーの予定は遊びで、一緒に行く予定の友だちも1人だったし、理解のある人で、スケジュール変更も快く受け入れてくれるかなと思ったので、父の通院の付き添いに行こうと思ったのでした。
それで、父に「次も一緒に行こうか」と提案してみました。
けれども、返答は意外なもので、父は「うーん」と少し考えた後で、
「一人で行ってみる」
と言ったのでした。
この時、身勝手にも少し安心したのと同時に、なんだか父を心強くも感じたのを覚えています。
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【執筆】
シブ子
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- 本記事は2017年4月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。