育児に協力的な夫にイライラ…肩の力を抜いて「ありがとう」を伝えてみよう

2020.06.28公開

【このコラムは実際に子育て中のママさん臨床心理士に解説してもらっています】

 

夫は育児に協力的だけど、正直邪魔されているようにしか思えない…なんてことありませんか?

 

夫にお願い事を伝えても、イマイチ伝わらなかったりしてイライラしているママも少なくないのではないでしょうか。

 

厄介なことに、そんな協力的な夫にイライラして、つい八つ当たりしてしまう自分にもイライラしてしまったり、自己嫌悪に陥ってしまうケースもあります。

 

そこで今回は、育児のことでつい夫へ八つ当たりしてしまいがちなママに向けて、夫に自分の意志を伝えるシンプルな方法についてご紹介いたします。

 

解説してくれるのは、実際に子育て中のママさん臨床心理士。

 

実体験や心理学的な視点から、育児にまつわる夫婦間のストレスをスッキリさせるヒントを教えていただきました。

 

〈聞き手、編集:近藤雄太郎(Reme運営)〉

 

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夫は育児に協力的だけど邪魔に感じる…

近藤
育児に協力的だけど邪魔されているようにしか思えない…

育児に協力したい気持ちは痛いほど伝わってきても、的外れな手出し・口出しをされて困ってしまうこと…ありますよね。

 

ご主人のお子さんへの関わり方が、こちらのニーズと異なってしまう原因として考えられるのは、情報共有不足と夫婦間における根本的な育児への価値観の違いです。

 

お子さんと関わる時間の差から生まれるものは大きいです。

 

保育園や学校などでの様子をお母さんが把握しているのに対して、ご主人がその全てを知っているわけではありません。当然、伝えていくことにも限界があるでしょう。

 

こういった、普段のお子さんの様子がわからないままに、育児で必要な関わりとは何かを掌握することは難しいと予め理解しておかなければいけません。

 

また、根本的な夫婦間の考え方が違っていると、お互いがお子さんにとって良かれと思ってしている行動が、双方にとって不適切なことのように感じうることもあるのです。

 

お子さんの情報が足りないことから生じている問題なのか、そもそもの価値観の問題であるのか…を、今一度振り返って考えてみると良いですね。

 

なにより、価値観の違いがある場合は、お互いの意見のすり合わせを早い段階で行っておくことをお勧めします。

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鈴木なつこ

臨床心理士 公認心理師

心理系大学院在学中よりフリースクールスタッフ、精神障害者の共同作業所などを経験。修士課程修了後、スクールカウンセラーとして従事。電話相談業務も兼ねる傍ら、臨床心理士を取得。現在は公認心理師資格を取得し、公立小中学校のスクールカウンセラー。専門は不登校と発達障害。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年6月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。