産後うつはいつまで続く?14の特徴・4つのセルフケアとは?【村田あゆみさん】

2018.09.03公開 2018.10.24更新
 

産後うつは産後女性の10~20%がかかると言われています。

 

また、「マタニティブルース」と呼ばれる、産後10日ほどの間に気分が落ち込んだり、涙もろくなったりする症状は、なんと80%前後の人が経験しているのです。

 

つまり、産後はほとんどの人がメンタルが不安定になる中で子育てのスタートを切っているのですね。

 

だから、ご自分の様子がいつもと違うと感じたら、心配せずに相談してみてください。

 

軽いうちにケアすればそれだけ回復も早いですから。

 

今回は、産後うつとマタニティブルースとの違い、産後うつ回復までの道のりをたどってみたいと思います。

 

>>【産後うつまとめ】特徴・原因・チェック項目・夫婦関係・セルフケア〜

 

 

産後うつとマタニティブルースの違い

産後うつと似ているものに、マタニティブルースがあります。

 

マタニティブルースは、産後すぐから1週間後に気分が落ち込んだり、涙もろくなったりするのが大きな特徴で、多くの産後女性が経験しています。

 

産後は子宮収縮が一気に進み、母乳を出すようになって身体も大きく変化しますし、ホルモンバランスも乱れます。

 

加えて、授乳などで睡眠不足になりますから、外側の環境も、身体の内側の環境も大きく変わって精神的に不安定になって当然なのです。

 

ただ、マタニティブルースは一過性のもので、だいたい産後10日ほど、長くても1か月ほどで落ち着いてきます。

 

一方、産後うつは症状としては似ていますが、発症時期が産後1か月ごろからとやや遅めなのが特徴といえるでしょう。

 

遅い方は産後半年ごろから、症状が出始める場合もあります。

 

また、マタニティブルースがきっかけとなって自信を喪失し、うつ症状が現れるケースも見受けられます。

 

マタニティブルースとの大きな違いは継続期間で、数週間~数カ月、場合によっては1年以上続くことです。

 

産後うつは病気の一つです。

 

少なくない数の経産婦さんが経験していることなので、不安に感じたら専門家の診断を受けて治療を開始しましょう。早期のケアが長期化を防ぎます。

 

 

産後うつの初期症状って?

「産後うつの前兆」にも書きましたが、いくつか特徴的な症状が見られます。

 

これらはマタニティブルースと共通するものもありますが、産後1か月を過ぎても継続しているようでしたら、産後うつを視野に入れて健診などで相談することをおすすめします。

 

 

<産後うつの特徴的な14つの状態>

1.気分が落ち込みやすくなる

2.誰にも相手にしてもらえない気がして寂しい

3.何をしてもうまくいかない

4.外出や人と会うのがおっくうになる

5.食欲がなくなる

6.ささいなことでイライラする

7.涙もろくなる

8.子育てに自信が持てない

9.子育てがつらい、やめたくなる

10.子どもがかわいいと思えない

11.自分が母親になったことを後悔する

12.夫へのイライラが止まらない

13.子どもを産まなければよかったと思う

14.自分だけがうまくできないと感じる

 

産後うつ、回復までの道のりは?

早ければ数カ月、長いと1年を超えるケースもありますが、どのくらいの期間で回復するかは症状やご家庭の環境によってさまざまです。

 

ママがしっかり休養を取れるように、ご家族がサポート体制を整えることが早期回復のポイントになります。

 

「うつ病」と聞くと、お薬を飲まなければならないとか入院が必要だと思われるかもしれません。

 

もちろん、薬が必要な状況やタイミングもありますので、主治医の判断のもと適切な対処を行う必要があります。

 

ただ、薬だけではなく、対話を中心としたカウンセリングとセルフケア、ご家族のサポートによって回復していくことができます。

 

そこで、ここではママが日頃の生活の中で取り組めることを紹介します。

 

産後うつだけでなく、マタニティブルースにも共通するセルフケアなので、取り組んでみてくださいね。

 

繰り返しになりますが、気になることがある時は必ず専門家に相談しましょう。

 

いきなり病院に行くだとハードルが高い…という場合には、各自治体の支援センターなどにまず相談してみてもいいですね。

 

産後うつ、4つのセルフケア

・「しなくていい」ことを増やす

家事も子育ても手抜きして大丈夫。時にはお金で解決してしまうこともありです。

 

家事代行や一時託児を利用して、ママが一息付ける時間を作ってください。それだけでもかなり楽になります。

 

・誰かに話す

心の内を話せる相手はいますか?

 

家族や親、子育て中の友人につらい状況を話すことで、気分が軽くなることもあります。

 

身近な人よりも知らない人の方が話しやすい時には、電話相談などを利用するのも一つの方法です。

 

・睡眠を確保する

→睡眠不足は子育て期間でなくても、イライラや意欲低下の原因になります。

 

産後は母性ホルモンのおかげで睡眠不足を感じにくくなってはいますが、身体は確実に疲労をため込んでいます。

 

赤ちゃんのお世話を夫やベビーシッターなどにお願いして、しっかり睡眠を確保しましょう。

 

・赤ちゃんの泣き声を気にしない

→「産後うつの原因」の体験談に書いたことですが、私は赤ちゃんが泣くことに大きな恐怖心を抱いていました。

 

あなたも赤ちゃんが泣くと、泣き止ませようと頑張っていませんか?

 

赤ちゃんは泣くものです。

 

泣いていると具合が悪いのではないかと心配になる時もありますよね。

 

私自身、助産師さんに言われて目からうろこだったのは、

 

「本当に具合が悪ければ泣く元気もないから、泣いているのは元気な証拠

 

という言葉でした。

 

にわかに信じられませんでしたが、高熱を出してぐったりして力なく横たわっている姿を見て、その言葉が本当なのだとようやく信じられました。

 

お腹もいっぱい、おむつも汚れていないなら、甘えたいだけ、眠いのに寝られないだけかもしれません。

 

「泣きながらちょっと待っててね」というくらいでも大丈夫ですよ。

 

 

さいごに

産後うつの回復には、「無理をしないこと」「一人で抱えないこと」の二つがポイントです。

 

夫や家族の協力、時には第三者の力も借りて、ママの身体と心に休息を与えてあげてください。

 

そして、「できないことがあって当たり前!新米ママなのによくやってる」とご自分を勇気づけてくださいね。

 

赤ちゃんにとって、あなたが世界で一番ステキなママ。

 

だからまず、ママ自身が自分を大事にすることです。

 

>>【産後うつまとめ】特徴・原因・チェック項目・夫婦関係・セルフケア〜

 

 

村田あゆみさんのコラム一覧

【Part  1】産後うつかも?経験者が教えるチェックしたい3つの前兆とは?

【Part  2】産後うつの原因って?実体験で分かった3つの原因

【Part  3】産後うつになりやすい3つの特徴や20のチェック項目とは?

【Part  4】産後うつで夫が嫌いに…すぐに実践できる3つの克服方法とは?

【Part  5】産後うつにカウンセリングがオススメな3つの理由とは?

【Part  6】産後クライシスの解決法!私が実践した3つの方法をご紹介

【Part  7】産後うつ・クライシスで離婚?後悔する前に試してほしい3つのこと

【Part  8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?

【Part  9】産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ

【Part10】産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?

【Part11】産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと

【Part12】産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?

【Part13】二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?

【Part14】産後うつで夫の仕事に影響…夫が仕事と子育てを両立する3つのコツ

【Part15】産後うつはいつまで続く?14の特徴・4つのセルフケアとは?

村田あゆみ

Shiny Edu代表・教育コンサルタント

高校教師として3,000人を超える高校生を指導。「21世紀型子育てレッスン」講座・講演主催。教員経験、子育てでの産後うつ、不登校経験から学童期までの母子の関わりの大切さを伝えています。【所有資格】中学校1種教員免許状(国語)、高校専修教員免許状(国語)、JAOS認定留学アドバイザー、アドラー心理学ELMリーダー講師、勇気づけ親子心理学SHINEbasicリーダー講師

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