子育て中の妻への不満・文句…失敗しない賢い伝え方とは?【例文あり】

2020.06.29公開

【このコラムは実際に子育て中のママさん臨床心理士兼保育士に解説してもらっています】

 

子育てのメインは妻とは言え、仕事から帰宅後や休日などはできる限り、子育てに参加しているはずなのに、妻からの不満が絶えない…

 

妻が子育てで疲れているのも分かっているから、無下には言えないけど、子育てへの文句や愚痴を毎日のように聞かされて辛くなってきている…

 

仕事の疲れやストレスもある中、自分もいつしんどさが爆発してしまうのかと不安に感じている、子育てのパパも少なくありません。

 

そこで今回は、子育て中の妻への不満・文句の失敗しない伝え方について、夫視点から臨床心理士に解説していただきました。

 

子育て中のママが愚痴や文句が多くなる心理的な背景、愚痴ばかりのママへの不満を前向きなコミュニケーションを通じて解消してく上でのポイントなど、具体例を挙げてご紹介してもらっています。

 

解説してくれる臨床心理士は、実際に子育て中のママさんで保育士の資格を持つ方です。実体験や心理学的な視点を通じて、今日から取り入れてみたい新習慣についても教えていただきました。

 

〈聞き手、編集:近藤雄太郎(Reme運営)〉

 

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子育て中の妻への不満は努力不足のせい?

近藤
精一杯やってるはずなのに、不満を言われることに不満を感じる夫…。単純に夫の努力不足なんでしょうか?

パパなりに一所懸命育児を頑張ったり、ママを気遣ったり、それでも不満を言われてしまうと苦しくなってしまいますよね。

 

精一杯やっているはずなのに文句や不満がママ側に生じてしまう現象が起きる要因の一つに、ママ自身の視野が狭くなってしまっていることが考えられます。

 

心に余裕がなくなると、パパがどのようなことを仕事で頑張っているのかなど、「ママの視界に入らないパパの世界」への想像力が減ってしまうのです。

 

視野が狭くなると、それだけママは子どもとの二人の世界にのめり込んでしまい、ますます“なんで自分だけ…”との思いが強まってしまうのだと思います。

 

ですので、単純にパパの努力不足ではないと感じます。

 

ただ、“精一杯自分はやっている”とパパが思っていても、どうしても「パパは自分のペースでゆっくり出来ていいよね」といった不満はママの中に生まれてしまうのだろうと感じます。

 

それだけ育児は自分の時間を持ったり、やりたいことをやりたいタイミングですることが出来ない“一種の縛り”を感じさせるものなのでしょうね。

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古橋さき

臨床心理士/公認心理師/保育士

心理系大学院修了後、臨床心理士資格を取得。医療、教育、産業領域など様々な機関にて、子ども(発達障害や不登校など)から大人(精神疾患、自分の生き方、就労支援など)まで幅広い年代への支援活動に従事。自身の出産、育児体験を契機に保育士資格、公認心理師資格を取得。現在は教育現場や相談機関にて子育て支援や親子関係、夫婦関係の問題などを抱える方の支援を行っている

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年6月29日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。