子育て中の妻への不満・文句…失敗しない賢い伝え方とは?【例文あり】

2020.06.29公開

「なんで自分だけ」となる妻への接し方

近藤
「なんで自分だけ」となる妻への接し方として、夫の立場からどんなことに注意したほうが良いでしょうか?

先ほどもお伝えしたように、「ママはどんな気持ちでいるのかな?」と想像をしていくことがおすすめです。

 

“なんで自分ばっかり”という言葉の表面だけを受け取ってしまうと「みんなママはやっていることだから」とか、「自分だってやれる限りはやっている」とつい言い返したくなってしまいますよね。

 

でも、それでは話が先に進んで行かないのです。

 

例えば、

“自分の時間を犠牲にして子どもに尽くしている自分を認めてほしい気持ち”

 

“少しでも育児のことを忘れて過ごしたい気持ち”

などがママにもあるかもしれません。

 

そして、不満や愚痴を言える相手がもしかしたらパパしかいないのかもしれません。

 

ママの一所懸命なSOSである可能性が考えられますので、ママの裏側に隠れている思いや気持ちに焦点を当てて、それを伝えてみることは良いのではないかと思いますよ。

 

また、

“ずっとスマホをずっと触っていないか”

 

“自分はゆっくりしていて、ママはせかせかしている時間はなかったかな”

 

“最近ありがとうとか感謝を伝えたかな”

など、日々の過ごし方について少し振り返ってみるのもおすすめです。

 

子育て中の妻への不満を前向きな力にするには?

近藤
妻の言い分と夫の言い分にうまく折り合いをつける夫婦会議のやり方とは?

まずはママの話をとりあえず否定せずに聞くことが大切です。

「否定されている」

「分かってくれない」

とママが感じてしまうと、ますます不満がつのったり、「言うだけ無駄だったわ」とママが気持ちを押し込めてしまい、事態はますます深刻化していってしまうかと思います。

 

まずは「受容と共感」をベースに、ママの頑張りや感謝の気持ちを伝えつつ、ママの不安定な状態を少しでも回復させてあげることが大切です。

 

ママの気持ちが落ち着いたら、まずは目標を一緒に確認してみましょう。

 

どうしても不満を持っていたり、受け止めてもらえていないと感じてしまうと、ママにとってパパが“敵”のように感じられてしまい、議論がヒートアップしていってしまいます。

 

ですので、共通の目標を持っているのだ、志が一緒なのだと確認して“味方”であることをしっかりと伝えることが大切です。

「一緒に子育てをしていきたい」

「これからも結婚生活を一緒に過ごしていきたいと思っている」

などを伝えることも(少し恥ずかしいかもしれませんが)良いですね。

 

そうしてから、現実的な面に目を向けられると良いと思いますよ。

 

パパの気持ちや、現実的な問題(時間的なこと、仕事の大変さ、ママが求めているだけのことが出来るか不安であることなど)を伝えることはもちろんですが、おすすめとしては

“どのようなことが変わったら、ちょっとでも今の気持ちが楽になりそうか”

といったことについて話し合うことです。

 

これは解決志向的アプローチの一つと言われているもので、今出来そうなこと、やれそうなことに焦点を当てていく方法です。

 

例えば、

「自分が食事を食べ終わったら子どもにご飯をあげるのを代わる」

 

「15分でもいいからゆっくり一人でお風呂につかる時間を作る」

 

「休日の夕食をどちらかはパパが用意する」

とか具体的に挙げてみることが良いですね。

 

たくさん出てくるかもしれませんが、全部を一気にしようとするとパパにも余裕がなくなってしまうので、まずは一つだけにしておくことが良いと思います。

 

一番大切なのは、無理なく続けられるものを選ぶことです。

 

話し合ったのは良いけれど、結局何も変わらない状況は、ますますママを情緒不安定にしたり、孤独にしてしまいます。

 

ですので、どんな些細なことでも「約束したことをパパがやってくれている、やろうと頑張ってくれている」と思えることが、夫婦関係にとってはとても重要なのです。

 

もちろん、仕事の都合などで出来ないときもあると思います。

 

そのような時には“仕事なのだから仕方がない”としてしまうのではなく、一言でもフォローの言葉があると違いますので、その点もぜひ意識してみてくださいね。

 

さいごに

今回は、子育て中の妻への不満・文句の失敗しない伝え方を夫視点からご紹介いたしました。

 

ママは子育て中、パパが思っている以上に孤独で情緒不安定になりがちです。

 

男性はついロジカルなコミュニケーションになりやすいですが、「まず共感」を合言葉にママとの会話を始めてみてはいかがでしょうか。

 

日常生活で使う言葉を変えてみることで、ママや子育てへの意識にも徐々に前向きな変化が生まれてくるかもしれません。

 

ぜひ日々の子育てライフで実践してみてくださいね。

 

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古橋さき

臨床心理士/公認心理師/保育士

心理系大学院修了後、臨床心理士資格を取得。医療、教育、産業領域など様々な機関にて、子ども(発達障害や不登校など)から大人(精神疾患、自分の生き方、就労支援など)まで幅広い年代への支援活動に従事。自身の出産、育児体験を契機に保育士資格、公認心理師資格を取得。現在は教育現場や相談機関にて子育て支援や親子関係、夫婦関係の問題などを抱える方の支援を行っている

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年6月29日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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