産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ【村田あゆみさん】

2018.06.12公開 2018.07.22更新
 
シェア
ツイート
はてブ
あとで見る

「産後うつ」は近年、妊産婦の方を中心に少しずつ認知されるようになってきました。

 

ご自身や周りの方に産後うつを経験されたという方もいらっしゃるかと思います。

 

とはいっても、男性にはまだまだ知られていないのが現状です。

 

 

産後うつは珍しくないけど

産後うつについては女性でも知らない人が多い病気です。

 

実際、産後うつに苦しんだ私もカウンセリングを受けるまで、産後うつという単語を知りませんでした。

 

産後の女性の10~20%がかかる言われている病気ですから、決して珍しいものではありません。

 

そして、早く気づいて適切なケアを受けることができれば、短期間で回復することができます。

 

気になる時には早めに受診しましょう。

 

 

体だけでなく心も大きく変化

ワンオペ育児の傾向があるご家庭の場合、特にママの変化に気づきにくいので、女性の方から異変を訴えていくことが大切です。

 

パートナーにはまず、妊娠中から産後における体の変化と合わせて、心も大きな変化があることを知ってもらいましょう。

 

そして、お二人の間に入ってくれる客観的立場の人に、サポートをお願いするのが状況改善の近道になります。

 

産後うつの早期解決にはパートナーの理解が不可欠です。

 

「一人で大変だと思っているだけでは?」

「そんなに大変なことじゃないでしょ?」

 

そんな誤解を招かないように、次の3つのコツを抑えて、状況を共有していきましょう。

 

 

産後うつの存在を知ってもらう

そもそも「産後うつ」の存在を知らない男性も少なくありません。

 

まずは「産後うつ」という症状があるということ、特別なことではなく、産後の女性なら誰でも発症する可能性があることを知ってもらいましょう。

 

その時に、ママが直接状況を伝えると、どうしても感情が入ってしまって、ママ個人の主観的な思いとして伝わってしまいがちです。

 

また、ママにとっても、

 

分かってもらいたいという思いが受け止めてもらえない…

 

求めている対応と違う…

 

といった結果に、余計に精神的なダメージを受けてしまうことも起こりやすいので注意が必要です。

 

一例として、気をつけていただきたいのが、先輩ママやパパのような身近な人に話を聞くときです。

 

産後うつの症状は人によって違いますし、その方がどのような専門的知識があるか分かりません。

 

「大したことない」「時間が解決する」などいう話ではかえって理解の妨げになってしまいます。

 

 

客観的な情報で冷静に伝える

そこで、一歩引いた視点から「産後うつ」を理解してもらうために、書籍や産院などで配布されている資料を助けにしてご自身の状況を伝えていくと、感情的にならずに状況を共有することができます。

 

妊娠が分かったその日から、自分の心身の変化に向き合ってきた女性と違い、男性はそれを隣で漠然と感じてきただけにすぎません。

 

産後の急激な変化も、「妊娠前の状態に戻った」ものだと思っている男性の方が圧倒的に多いのです。

 

「産後」という特殊な状況がどういうものなのか。

 

当事者が状況を伝えることも大切ですが、加えて産後について書かれた書籍などを読んでもらうことで、冷静に大変さを理解してもらいましょう。

 

 

健診に同席してもらう

最近は退院後健診、1か月健診などの機会にママの健診も一緒に行なうところが増えてきています。

 

そうした機会を利用してご自身の症状を相談することができますから、そこに夫も同席してもらうと客観的な視点から話してもらえます。

 

健診だけでなく、赤ちゃん訪問、母乳外来等、ママの心のケアを合わせて行なってくれる機会は他にもあります。

 

予約の際に、ママのメンタル相談もしたいこと、パートナーも同席できるかも確認してみましょう。

 

夫婦そろって受診することで、ママ自身が気づいていない変化や日ごろの様子について、パートナーが語ってくれることもあります。

 

症状をより深く理解するためにも、お二人での受診はおすすめです。

 

産後うつは一時的なもので、放っておいても回復する考えている方も多いようです。

 

しかし、産後1週間から1か月ほどで回復するマタニティブルースと違って、産後うつは長期化する、症状が悪化すると入院治療も必要になる等、適切なケアを早期に始めることが大切な病気の一つです。

 

それだけにパートナーの理解と支援が必要ですから、少々無理を言っても、医療機関や自治体の健診への同席をうながしてみてください。

 

 

紙に書き出してみる

産後うつの症状は人によって様々です。

 

ご自分がどのようなことをつらいと感じているか、どんな言葉にプレッシャーを感じたり傷ついたりするのかを記録してみてください。

 

紙に書き出すのはお手軽ですよね。

 

スマホやパソコンだと開いて、立ち上げて…という時間を待つのがおっくうになってしまうんです。

 

だから、机の上に紙とペンを置いておいて、気づいた時にパッとメモできるようにしておくのが一番お手軽。

 

書き出すことによって、受診した時に伝えやすいのはもちろん、夫と話すときにも客観的に自分の症状を説明できるようになります。

 

また、話すこともつらいときには、このメモを添えた手紙を書いて、産後うつの症状やサポートしてほしいことを伝えることもできますね。

 

 

さいごに

家事や子育ての負担を軽減していくためにも家族の理解が不可欠になります。

 

赤ちゃんを迎えると、夫婦の対話の時間は少なくなってしまいますが、直接話すだけでなく、手紙やメールなども使って、ママの状況を伝えていくようにしましょう。

 

それが、夫の理解を得るための近道になりますよ。

 

>>産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?

 


face村田あゆみ

Shiny Edu代表・教育コンサルタント

高校教師として3,000人を超える高校生を指導。「21世紀型子育てレッスン」講座・講演主催。教員経験、子育てでの産後うつ、不登校経験から学童期までの母子の関わりの大切さを伝えています。

【所有資格】中学校1種教員免許状(国語)、高校専修教員免許状(国語)、JAOS認定留学アドバイザー、アドラー心理学ELMリーダー講師、勇気づけ親子心理学SHINEbasicリーダー講師

 

村田あゆみさんのコラム一覧

【Part  1】産後うつかも?経験者が教えるチェックしたい3つの前兆とは?

【Part  2】産後うつの原因って?実体験で分かった3つの原因

【Part  3】産後うつになりやすい3つの特徴や20のチェック項目とは?

【Part  4】産後うつで夫が嫌いに…すぐに実践できる3つの克服方法とは?

【Part  5】産後うつにカウンセリングがオススメな3つの理由とは?

【Part  6】産後クライシスの解決法!私が実践した3つの方法をご紹介

【Part  7】産後うつ・クライシスで離婚?後悔する前に試してほしい3つのこと

【Part  8】産後クライシスで夫が浮気?夫婦関係を改善する3つの方法とは?

【Part  9】産後うつを夫が理解しない…夫の理解を得るための3つのコツ

【Part10】産後うつへの夫の対応…ついやりがちな3つのNG対応とは?

【Part11】産後うつで夫ができることって?私が嬉しかった3つのこと

【Part12】産後クライシスで夫がうつになる前に!4つの予防方法とは?

【Part13】二人目で産後うつの再発が心配…大切な5つのマインドセットとは?

【Part14】産後うつで夫の仕事に影響…夫が仕事と子育てを両立する3つのコツ

【Part15】産後うつはいつまで続く?初期段階から改善までの道のりとは?

 

あなたも書いてみませんか?

Reme(リミー)では、皆さまからの体験談を匿名で募集しています。

経験や想いを、同じような苦しみと向き合う方に届けてみませんか?

以下内容を投稿後、当社にて編集の上、サイト公開いたします。

※「書きたいけど、どうやって書けばいいか分からない」「連載形式で書きたい」などのご希望がある場合、個別にご連絡を差し上げます。以下の入力欄にメールアドレスを明記の上、お申し付けください。

 

【ペンネーム】
【体験談】

関連記事