看護師のうつ病って夜勤が原因?夜勤の健康リスクと対処法をご紹介【小松亜矢子さん】
夜勤の健康リスクを減らすための対処法
では、夜勤による健康リスクを減らすためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
睡眠の質を確保する
夜勤をしていると、まとまった睡眠をとる機会が減り、質が低下しやすい傾向にあります。
できる限り質の良い睡眠がとれるよう、以下のような工夫してみることが大事です。
・普段から十分な睡眠時間と質の確保に努める
・夜勤後はできるだけすぐに睡眠をとり、寝過ぎないようにする(2時間程度がおすすめ)
・昼間でも暗く、静かな環境で寝るようにする
・夜勤中はできるだけ仮眠をとる
夜勤後、すぐには眠れなかったり、寝てもすぐに目が覚めてしまうという方もいるかもしれません。
しかし、疲労をとることが大切ですので、できるだけ横になって体を休めたほうが良いでしょう。
逆に、夜勤後すぐに長時間寝てしまうと、夜眠ることができなくなってしまいます。
早めに日中活動するリズムに戻すためにも、あまり長く寝過ぎないようにすることも大切です。
食事をしっかりととる
健康のことを考えると当然ではありますが、食事をきちんととって、体力をつけておくことも大切です。
夜勤は負担が大きいため、体調が崩れるのを予防するためにも、食事はとても大切です。
夜勤中も、できればいつもと同じ時間帯に食べられるようにすると良いでしょう。
食べるものとしては、消化の良いものを選択するのがおすすめです。
ストレスをためないようにする
前半でも説明した通り、夜勤は精神面のバランスにも影響します。
そのため、可能な限り余計なストレスがたまらないように工夫することも大切です。
個人でできることとしては、気分転換やリラックスができる方法を自分でいくつか持っておくことがおすすめです。
スポーツをするなどの少し手間のかかるものから、写真集を眺めるといった簡単なものまで種類があると良いでしょう。
そのときの心身の調子や、空いている時間の長さなどで選ぶことができ、気分転換しやすくなります。
職場環境を整えることも大切
また、業務負担に偏りが生じないように、可能な限り職場で工夫することも大切だと言えるでしょう。
1人でできることではないので、難しいかもしれませんが、特定の人にフラストレーションが溜まるのを防ぐためにも、職場環境を整えることは重要です。
どうしても夜勤が難しい場合は?
もし、体調や精神面のバランスを崩したりして夜勤が難しくなった場合は、無理に夜勤を続けない方が良いと思います。
上司と相談して一時的に日勤のみにしてもらったり、夜勤のない職場に転職したりする方法もあります。
夜勤のリスクを十分に知った上で、長く仕事が続けられるような工夫をしていきましょう。
【参考 ※外部リンク】
>>【看護師とうつ病】休職・復職・転職・新人看護師の悩み【体験談まとめ】
小松亜矢子さんの連載一覧
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【Part 2】看護師でうつ病から復職する際に注意したい3つのこととは?
【Part 3】新人看護師は悩みにどう対処する?悩み解消のための3つの実践例
【Part 4】新人看護師がうつ病にならないために!3つのポイントをご紹介
【Part 5】看護師のうつ病は夜勤が原因?夜勤の健康リスクと対処法をご紹介
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- 本記事は2018年7月20日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。