うつで転職が不利になる仕事、ならない仕事。事例で精神保健福祉士が解説

2018.12.07公開 2024.04.16更新

うつ病経験が転職に不利になる仕事って?

先ほどお話したポイントを押さえていれば必ずしも転職が成功するというわけではなく、うつ病経験が不利になる仕事もあります。

 

ここでは、不利になる仕事についてお話していきます。

 

接客業

私たちの生活に身近な仕事ではありますが、様々な人と接しなければいけない仕事であるため、負担が大きいと言えます。

 

チームワークが必要な仕事

接客業でなくても同じ職場の人と関わる仕事は沢山あります。

 

常に職場の人とコミュニケーションが必要になる仕事も負担になる可能性があります。

 

仕事スケジュールが不規則な仕事

職場によってはシフト制や早番・遅番・夜勤など交替制のところがあり、その日によって勤務時間が異なる場合があります。

 

生活リズムが不規則になりやすいため、体調管理が難しくなります。

 

 

うつ病経験が転職に不利にならない仕事って?

では、逆に不利にならない仕事についてお話していきます。

 

接客、電話応対がない仕事

例えば飲食店でも厨房の仕事ならお客さんと関わることはありません。

 

そういった人と接する機会が少ない仕事であれば、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人でも働きやすいと思います。

 

一人で行う仕事 (工場、清掃、事務仕事)

職場の人と全く関わらない仕事となると難しいですが、基本的に一人で作業をする仕事であれば人とコミュニケーションを取る機会が少なくなります。

 

工場などは職場によっては交替制のところもありますが、勤務時間を固定できるところもあります。

 

事務仕事の中には電話応対をするところもありますが、電話応対が苦手だからとその仕事から外してもらう人もいます。

 

規則的な仕事

毎日の仕事スケジュールやルーティーンが決まっている仕事であれば、見通しが持ちやすく不安も少なくなります。

 

臨機応変な対応を求められることも少ないので、不規則なスケジュールの職場より働きやすいと思います。

 

 

さいごに

うつ病をきっかけに休職し、そろそろ仕事復帰しようと考えていても休職経験が転職に不利になるのではという不安があると思います。

 

しかし、職場の選び方や転職活動の仕方を工夫することで、働きやすい職場を見つけることができます。

 

一人で抱え込まず、周囲の助けを借りながらあなたに合った職場を見つけましょう。

 

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中川里沙

精神保健福祉士 訪問型職場適応援助者 認定心理士

心理学の大学を卒業後、精神保健福祉士養成の専門学校に通い、精神保健福祉士を取得。障害者就労継続支援B型事業所の支援員として障害者の就労支援に関わる。その後、NPO法人の訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)として精神障害者を中心に就労支援を行う。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年12月7日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。