うつ&パワハラで休職。「距離を置く」のが最善の治療法だった

休職することを会社にどう伝えるか?

私の身体は限界でした。

 

目にクマが出来てしまい、心はボロボロ。

 

一緒に勤務している上司や同僚に申し訳なかったと思っています。

 

その後、何も言わずに、会社を去る事になってしまったのだったから。

 

上司には「とにかく1か月休んで、必ず戻ってきます」と伝えました。

 

実は休職した原因はもう一つありました。

 

会社が大人の事情で合併され、入社当時から携わっていた上司が退職してしまい、別会社からの上司に代わってしまった事もあったからです。

 

その人は、私と同僚の人が、障害者である事は理解しているものの、健常者と同じ態度を取り、厳しく指導をする、いわゆるドラマやアニメの中に出てくる、嫌みな上司でした。

 

あまり言うと、名誉棄損で訴えられる可能性が高いのでここで話は止めておきますが、とにかく休職願と診断書を出したときは正直ほっとしました。

 

混雑した電車に乗り、やっとの想いで本社に行くというのが相当しんどかったので。

 

休職届を出した時の上司とのやり取りは、記憶に無いくらいです。

 

 

休職の期間、私の場合

休職期間をどのぐらい定められているか、どれが平均的なのかは調べてもわかりませんでした。

 

私が勤めていた会社の休職期間は、3か月間でした。

 

3か月ぐらいを平均にしているという事だけ頭に入れておいてください。

 

会社によっては半年から1年ぐらいまであるかもしれません。

 

つまり、休職期間は会社によってまちまちなのです。

 

復帰に時間がかかるようであれば、延長する会社もありますし、期間満了で退職しなくてはいけないという事だってあります。

 

私が休職し始めた時は、休職期間の事は気にしていなかったので、休職中は職場でのストレスが解放され、目のクマも消えて気持ちがスッキリしていました。

 

 

休職中、給料0の代わりに

休職中の給料は、もちろん出ません。

 

私は、この会社には3年ほどいて有給休暇もあったので、休職願と同時に有給休暇を傷病手当金も同時に申請し、給与を頂ける事が出来ました。

 

傷病手当金は、給料の2/3の額を最長で1年6ヶ月間受け取ることができるもので、退職後勤務が不能となった場合でも受給する事が可能な制度です。

 

ただし、勤務出来ない状態になった日が連続した3日間は待期期間といって、勤務日が連続していないと手当金がもらえないという事になります。

 

また、退職して新しい仕事を始め、別の健康保険組合に加入したら手当の受け取りはできなくなります。

 

退職時、ハローワークからの失業手当を一緒にもらう事も出来ません。

 

傷病手当金は審査および入金には1~2ヶ月かかるので、貯金をある程度しておいた方が良いかもしれません。

 

ちなみに私は、休職前の勤務日数が多く、また次の仕事もすぐに決まったので、お金に困るという事はありませんでした。

 

【関連記事】

>>傷病手当金の申請期間・書き方・金額・申請先

>>【傷病手当金】退職後の申請・任意継続の手続き

 

休職中はとにかく会社の事を考えない

休職願を提出し、休職期間に入った後は「身体と脳を休ませる」という事を最優先にしました。

 

とにかく会社の事は考えない。

 

今は自分の時間を大切にして、休もうという事だけ考えていました。

 

自宅にこもっていたら身体がなまってしまう恐れもあったので、時には散歩をしたり、自分の好きな場所へ遊びに行ったりもしました。

 

また、実家に帰って静養もしました。

 

私の実家はそこまで遠くなかったので、金銭的のゆとりはありました。

 

食事やお風呂も用意してくれたので、一人暮らしをしている自分としては、自分でやらなくてはいけない事もストレスになっていたのかもしれません。

 

ただ、私の場合両親が健在でしたので、あなたが結婚していたらどうすればいいのでしょうか?

 

その時は奥様や子供さんが助けてくれるはずです。

 

現代は共働きの時代。会社に所属していなくても働く事が出来る時代にもなりましたから、収入面で問題になったら奥様や子供に相談してもらうのも良いでしょう。

 

きっとパートナーの方は、あなたが十分頑張ったと思ってくれるはずです。

 

もちろん、無理してまでお金を稼ぐという事はしなくていいです。

 

人並みに過ごせるだけのお金があり、ご飯をちゃんと食べていれば、生きている事が出来るのですから。

 

【関連記事】

>>うつで休職期の過ごし方!一人暮らし・回復期の場合は?精神保健福祉士が解説

 

休職中の会社とのやり取り

私が休職した時は、上司との職場復帰の面談連絡が来るまでは電話やメールの応対はしませんでした。

 

上司への応対がとにかくストレスの元となっていたので、連絡が来るまでは自分から連絡をする事はやりませんでした。

 

私は、上司からのパワハラまがいの指導や業務指示が原因だったので、少しでも距離を置いていました。

 

この記事を読んでいる皆さんは、

・上司からのストレス

・部下からの無理難題な要求

・お局様のいびり

・電車通勤での体調悪化

など、さまざまなストレスになった要因があるはずです。

 

それらを取り除くことが出来るのであれば、距離を置くというのが最善の治療法であると言えるはずです。

 

ただ、どうしても休職中、会社でやり取りをしなくてはいけない事も出てくるはずです。

 

その時には、所属している部下の方や人事担当の方に連絡するという事も考えましょう。

 

ただ、いつかは上司との話さなくてはいけない場面に遭遇するはずです。

 

その時になったら、面談の際に部下の方や人事担当の方と同席をして、面談に臨んだ方が良いでしょう。

 

 

休職後は復帰?それとも退職?

1ヶ月の休職期間が終わり、私は上司の方と相談しましたが、うつや発達障害の事を理解してもらえず、私はその場で会社を退職しました。

 

復職した後も、元の職場には戻れない事が殆どで、別の業務を紹介してもらってリハビリを兼ねて業務をするというのが大半のようです。

 

会社に居座って仕事をしたいという気持ちもわかりますが、自分がこの会社にいる事自体難しいようであれば、休職をして退職し治療に専念するというのも一つの手かもしれません。

 

【関連記事】

>>うつで退職…その後の治療・お金・再就職はどうする?精神保健福祉士が解説

 

さいごに

休職をして会社にとどまってもらえるかは、私には判断する事は出来ません。

 

これからの人生、一つの会社で勤務するという考え方はやめて、もっと視野を広げて会社を探してみる事もしてみましょう。

 

休職は、会社にとって評価する材料になるかもしれませんが、本当の価値は自分が分かっているはずです。

 

本当に自分が辛い時は、仕事を考えず、休職する事も視野に入れて仕事をしていきましょう。

 

うつは治ると呼ばれていますが、本当は治療が難しい病気です。

 

本当に辛かったら、必ず誰かがそばにいてくれるはずです。

 

それを忘れないで休職期間を過ごし、また休職する事を考えている人は、今回お伝えした事を頭の隅に入れておいてください。

 

精神保健福祉士より
期間をはじめ、休職制度やその間の賃金は、企業の就業規則や賃金規定によるところです。休職中の給与は支給されず、傷病手当を受給することが多いかと思います。体調不良の要因が直属の上司や職場環境にある場合、面談時に人事に方に同席してもらうのはとてもいいと思います。1対1での面談は、双方が感情的になったり、何を言ったかわかりにくかったりするためです。1つの職場で働くことに区切りをつけるのは、悪い決断ではないと思います。休職や退職も1つの選択肢としてとらえていただけるといいですね。

 

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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年12月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。