恥を成長の機会にするには?仕事・恋愛を例に臨床心理士が解説
恥は成長の機会になるの?
恥が生じる場面、失敗体験に対してどういった意味付けをするかは、個人それぞれです。
その出来事を成長の機会としてとらえるか、あるいは、忘れ去りたい出来事だととらえるか。自分がどう考えるかによって、もたらす意味も変わってきます。
失敗と向き合い、分析することで、成長の種を見つけることができるかもしれません。
仕事でも恋愛でも、多面的に考えていくことでポジティブな意味を見つけやすくなります。
また、どんなことでも良い面と悪い面があります。良い面にスポットライトをあて考えていくとよいのかもしれません。
(例)仕事での恥を成長に活かすには?
仕事上での成長の種は?
・一度考えた案をほかの人に確認してもらう
・相手の要求を整理してからプレゼンテーションを作る
相手との関係での成長の種は?
・指摘をしてもらえたことで相手の要求をより深く知ることができた
・指摘に真摯に対応することで関係を深めることができた
自分自身の成長の種は?
・誤りを指摘されたときの対応について学ぶことができた
・1度失敗を経験したので、度胸がついた
(例)恋愛での恥を成長に活かすには?
恋愛するうえでの成長の種は?
・好きな人の前で話すときは、あらかじめ話す内容を決めておく
相手との関係での成長の種は?
・おとなしくまじめというポジティブな印象を与えることができた
・自分らしい一面を知ってもらえた
自分自身の成長の種は?
・自分の新たな一面を知ることができた
・自分らしくアピールする方法について考えるきっかけになった
さいごに
恥と成長の関係について書きましたが、実際は、「恥はかきたくないが成長はしたい」と感じます。
でも、自分の成長を見つけるヒントであるならば、恥はそんな悪いものでもないのかもしれません。
ともに恥をかきながら成長していきましょう。
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【参考文献】
最悪感、恥の喚起状況における赤面の自己救済効果(有光興記(2006)日本心理学会第70回大会 発表論文集)
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- 本記事は2019年2月7日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。