うつ5つの身体症状・顔の表情の変化・7つの気づき方を臨床心理士が解説

2019.02.28公開 2019.05.16更新

顔の表情も変わる?

うつで悩んでいる人は、以前と比べて表情や顔つきが変わってみえるときがあります。

 

気持ちの落ち込みや、思考力の低下などから、表情の動きが乏しくなったり、

 

食欲の低下や睡眠不足、体調不良などから頬がやせたり、顔色が悪くなるためだと考えられます。

 

特に、表情は内面の状態が表れやすいため、他人が早期発見しやすいポイントになってくるともいえるでしょう。

 

 

周囲が気がつく7つのポイント

うつ病は「いつのまにか」なっていることが多く、その変化に自分では気づきにくいものです。

 

周囲の人が早めに気づいてあげることが重要になってきます。

 

以下のような変化がみられたら、うつのサインかもしれません。

 

見た目の変化

・体型がかわった

・表情が乏しくなった

・疲れている

・身なりに気を使わなくなった

行動の変化

・仕事や家事のミスが増えた・休むことが増えた

・口数が減った

・ぼーっとしていることが増えた

どこが違うかわからないけど、なんだかいつもと違う、といった違和感を抱くことがあるかもしれません。

 

普段接している人だからこそわかる細かなポイントに無意識的に気づいていることがあります。

 

そんな時は、「なにかあった?」と言葉をかけてみることが大切です。

 

その一言で、相手も話しやすくなるかもしれません。

 

 

病院は精神科?心療内科?

「どの科を受診したらよいのか」と聞かれることがよくあります。

 

精神科は、心の病全般(不安、イライラ、幻覚、不眠など)を対象とし、

 

心療内科は、心理的な要因による体の症状(ストレスによる腹痛、頭痛など)を対象としています。

 

ただ、心療内科とかかげていても、うつなども診てもらえる医療機関がほとんどです。

 

他にも「メンタルクリニック」などでも、うつの症状をみてもらうことができます。

 

つまり、うつ病の場合、心療内科、精神科、メンタルクリニックなど基本的には受診可能です。

 

もし悩まれた場合は、電話をして確認してみることをおすすめします。

 

また、身体症状が気になる場合は、まずは内科やかかりつけ医などに相談してみるのも手かもしれません。

 

受診して診療対象でなくても、適切な病院を紹介してもらうことができますので、安心して相談してみてくださいね。

 

 

さいごに

うつ病でみられる身体症状は、だれしも経験したことのある症状が多く、判別の難しいものが多いです。

 

「気持ちのゆるみ」「気のせい」とそのサインを無視するのではなく、

「ちょっと疲れているのかな」

と立ち止まって自分の心や体と向き合うことが大切です。

 

このコラムを読んでいて、「あれ、もしかして?」と思った人は、誰かに相談したり、少しペースダウンしたりしてみてくださいね。

 

【関連記事】

>>うつ病の超初期症状とは?気づくポイントを元精神科看護師でうつ病経験者が解説

>>うつ病は治る?治らない?初期症状・原因・再発防止・接し方【専門家まとめ】

シェア
ツイート
ブックマーク

飯田杏奈

臨床心理士

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。教育機関や療育施設、カウンセリングルームにて勤務。未就学児から大学生、大人までさまざまな悩みに向き合っている。一児の母として子育て奮闘中

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年2月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。