LGBTに関する日本の現状は?最近のニュースから解説【鈴木茂義さん】

2018.04.18公開 2018.06.26更新
 
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みなさま、こんにちは。鈴木茂義と申します。小学校で働いていて、子どもや同僚からは「シゲせんせー」と呼ばれることが多いです。

 

以前、Remeで、LGBTに関するインタビューを受けたり、コラムを書いたりしたことがあります。

 

今回もRemeでコラムを書く機会を頂きました。

 

お付き合いいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

LGBTに対する社会のうねり

「LGBT」「性の多様性」という言葉が、以前から聞かれるようになりました。

 

その言葉を既にご存知の方も、まだ馴染みのない方もいらっしゃると思います。

 

私も先日、小学校で働く同僚からこんなことを言われました。

 

「シゲせんせー、最近LGBTという言葉を聞いたり研修を受けたりしたのだけど、この急激なブームはどうなっているの?」

 

と、少し戸惑っているようでした。

 

私自身もLGBTに関する社会の大きなうねりを感じています。

 

しかしある場面では、「LGBTという言葉を聞いたことがない」という話も聞かれ、その広まりにはまだまだ差があると感じています。

 

これからのコラムを通して、私自身も学びを深めながらLGBTについて発信していきます。

 

 

LGBTを取り巻く日本の現状

検索サイトで「LGBT」「日本」「現状」と検索すると、いくつもの記事が出てきます。

 

世の中の興味関心が、広がりつつあることを感じます。例として、1つの記事をご紹介します。

 

知っておくべきLGBTの基礎知識!日本での現状や海外の制度

 

こちらの記事では、LGBTの定義や割合、カミングアウトや結婚制度について、各国の対応や企業の対応などについて、多岐にわたり書かれています。

 

LGBTに関するトピックが当事者個人の『性的指向』(誰を好きになるか)や『性自認』(自分の性別をどう認識しているか)だけで語られるのではなく、『社会の中でどう生きていくか』『社会の枠組みはどうあるべきか』ということも含めて語られています。

 

LGBTに関する色々な調査が行われたり、結果が公表されたりしています。

 

そしてSNSの発達もあり、色々な人が色々な立場で、色々な視点からLGBTについての考えを発信しています。(このコラムも発信の1つですね。)

 

そういった意味で、私の同僚の先生も「急激なブーム」という言葉を使って、感じていることを伝えてくれたのかもしれません。

 

 

LGBTの法律関連ニュース

日本には『LGBT法連合会』という団体があります。

 

団体のホームページの冒頭には、

 

『LGBTの差別を禁止する法律はEU加盟国全て、オーストラリア、米国(州別)等の先進国で制定されています。国連でも同じような動きがありこうした法律はグローバルスタンダードになっています。』

 

と書かれています。

 

日本では差別禁止法はまだ制定されていません。また、婚姻の平等を認める法律も制定されていません。

 

しかし、最近このようなニュースがありました。

福岡市パートナーシップ宣誓制度を導入。平成30年4月2日から。

 

これはパートナーシップの宣誓による宣誓書受領証の交付を通じ,性的マイノリティの方々が抱える生きづらさの解消につなげるものです。

 

受領証の交付を受けることができますが、これは法的な効力を有するものではありません。

 

しかしパートナー同士がお互いのよりよい関係性について考えたり、周囲への理解を広めたりするきっかけになることもあると私は考えています。

 

豊かでよりよい関係性がパートナー間やコミュニティの中に広がり、それが社会全体の理解や法律の整備につながることも期待したいです。

 

 

法律が先?理解が先?

とはいえ、LGBTと法律については、

 

『理解が進んでから法律の制定をすべき』

『法律の制定をきっかけに差別禁止と理解促進を進めていくべき』

 

という、『卵が先か、ニワトリが先か』という意見が、しばしば聞かれます。

 

いずれにしても先ほど述べたように、LGBTに関するトピックは私の考えとして『社会の中でどう生きていくか』『社会の枠組みはどうあるべきか』ということとかかわっています。

 

人々の「豊かに生きたい」「よりよく生きたい」という願いを叶えるためにも、差別禁止法や理解促進法、婚姻の平等を願わずにはいられません。

 

 

よく見て、聞いて、話す

LGBT、日本の現状は?ということについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

日々LGBTに関する様々なトピックが流れる中で、私自身もよくわかることとよくわからないことがあると思っています。

 

小学校の先生ということで、LGBTと教育については少しわかるので、そのことをきっかけに他のトピックについても考えていきたいです。

 

そのときに私が大事にしていることは、「いまここで自分ができることは何か」ということです。

 

私の場合は、

 

小学校に行って子どもと一緒に授業をすること。

楽しくてわかる授業をすること。

子どもをよく見て、話をよく聞いて、よく話すこと。

 

これはLGBTに関する活動についても通ずるところがあります。

 

私自身がLGBTに関する法整備や企業支援の専門家にはなれないので、よくわからないことについては「よく見て、よく聞いて、よく話す」ことを心掛けています。

 

また、色々な意見が可視化されつつあることで、意見の相違や対立も表に出てくるようになりました。

 

LGBTに関するトピックを対話や議論の真ん中において、様々な立場の人と語り合える準備をしておこうと思います。

 

そんな状態も、「多様性」とか「ダイバーシティ&インクルージョン」と言えるかもしれませんね。

 

また次回のコラムでお会いしましょう。

 

>>LGBTの割合ってどれくらい?本当に身近にいるの?

 

 

170228_suzukishigeyoshia鈴木茂義

上智大学文学部非常勤講師。公立小学校非常勤講師。東京都世田谷区男女共同参画センターらぷらす相談員。専門は特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。14年間の正規小学校教諭として勤務を経て現職。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。

 

 

鈴木茂義さんのコラム一覧

【Part  1】LGBTに関する日本の現状は?最近のニュースから解説

【Part  2】LGBTの割合ってどれくらい?本当に身近にいるの?

【Part  3】LGBTのイベント!東京レインボープライドとシゲせんせー

【Part  4】LGBTと差別問題の実態や背景…差別問題を乗り越えるには?

【Part  5】LGBTのカミングアウトをされたら?職場・家族の対応事例を紹介

【Part  6】LGBTのカミングアウトの割合や理由って?事例を挙げてご紹介

【Part  7】LGBTのカミングアウトについて~シゲせんせーが伝えたいこと~

【Part  8】【LGBT問題】教育現場での事例と解決策をシゲせんせーが解説

【番外編】らしく、たのしく、ほこらしく。東京レインボープライド2018レポート

 

 

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