理由なく気分が落ち込む…4つの原因と対処法とは?精神保健福祉士が解説

2019.03.06公開 2019.05.16更新

気分の落ち込みを改善するには?

理由のない落ち込みが続く場合は、生活習慣を改善することで気分の波が小さくなるかもしれません。

 

気軽にできる方法をお伝えします。

 

①太陽の出ている時間に活動する

生活リズムの乱れは、セロトニンの分泌量を減らし気分の落ち込みを招きやすくなります。

 

しっかりと太陽光を浴びられる時間に起きて、生活するようにしてみましょう。

 

②1日3食きちんと食べる

セロトニンを作り出すためには、栄養のある食事をきちんととることが必要です。

 

セロトニンの生成に必要な栄養素である「トリプトファン」が含まれる食品を意識して摂取してみましょう。

※トリプトファンが多く含まれる食品

・牛乳、チーズなどの乳製品

・豆腐や納豆など、大豆製品

・アーモンド、ピーナッツなどナッツ類

・鯖、いわしなど青魚

バランスよくいろんなものを食べるようにすると、自然と口にする食品ですね。

 

③話を聞いてもらう

気持ちを整理し、辛い気持ちを誰かと共有することは心を癒すことにつながります。

 

カウンセリングなど、誰かに話を聞いてもらう時間をとってみましょう。

 

特に、認知のゆがみは人から客観的にアドバイスを受けると納得しやすい面があります。

 

自分ひとりではネガティブな思考が深みにはまってしまう方は、誰かと意見を交換してもらうと光が差してくるかもしれません。

 

④体を動かす

運動をすると、快感を得る脳内物質であるエンドルフィンが増加します。

 

また、脳がストレスに反応しにくくなるという研究結果も出ています。

 

筋肉の硬直がほぐれると不眠の解消にもつながり、生活リズムの改善に役立つため、適度な運動は落ち込んだ気分を軽くする効果があるといえます。

 

 

さいごに

落ち込むことは誰もが経験します。

 

しかし、その深さは個人差があると思います。

 

素早く立ち直ることができる人もいれば、なかなか回復できずに何年もたってしまう人もいます。

 

誰もが悩みをすぐに乗り越えられるわけではなく、時間をかけて辛い気持ちを受け止めていくしかない人もいると思います。

 

その個人差をいろんな方法で埋めることが、治療やサポートではないでしょうか。

 

まずは自分でできる対処法からチャレンジして、気分が少しでも変わればよいと思います。

 

辛さが長く続くようであれば、遠慮なく病院や支援機関を頼ってくださいね。

 

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菊池恵未

精神保健福祉士

精神保健福祉士として、都内NPOにて精神障害者の支援を行う。就労支援担当として面接同行や就職後の業務メニュー作成などをしてきた。障害年金や生活保護受給の相談にものっている。JCTA日本臨床化粧療法士協会認定のもと臨床化粧療法士®として隔月でメイクアッププログラムを実施中。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月6日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。