葛藤の意味とは?対人葛藤の3つの例をわかりやすく精神保健福祉士が解説

2019.03.19公開 2019.05.16更新

「この美味しそうなケーキ、食べたい…でもダイエット中だから我慢…」

 

こんな正反対の気持ちのはざまで、悩んだことはありませんか?

 

様々な欲求にはさまれ、悩むことを「葛藤」と言います。

 

今回は、心の中の葛藤や、対人関係の中でおこる葛藤について、考えてみましょう。

 

葛藤とは?葛藤の3パターン

葛藤には次の3つのパターンがあると言われています。以下、3パターンで例を挙げてご説明します。

 

「Aも好き、Bも好き」

「A君とB君、2人から告白されちゃった!どうしよう!」

「A君はサッカー部のキャプテンで、頭がよくてイケメン!」

「B君は野球部のキャプテンで、面白くてみんなの人気者!」

「どっちも素敵すぎて、選べない…」

どちらも、好きだけど、どちらか1つしか選べないと葛藤してしまいますね。

 

こんな状況なら、いつまでも葛藤していたいけど…返事を迫られるし、二人と同時に付き合うこともできない…。人生は悩ましいですね。

 

「Aもキラい、Bもキラい」

「テスト勉強するのダルいなあ…。でも悪い成績をとるのもイヤだしなあ」

「でも勉強は面倒くさいなあ…。だけど赤点とったら、また補習になるしなあ」

「きらいな勉強はつらいなあ…。でも勉強しないと、今度こそ最下位だろうな…」

心の中で、きらいなことがぐるぐる回っている状態です。

 

イヤなことから逃げるとイヤな結果になる…。

 

イヤなことはしたくないけど、その結果として、イヤなことが起こるのもイヤ…。これも葛藤しますね。

 

「Aは好きだが、Bはイヤ」

「大好きなケーキを食べたいけど、太るのはイヤ!」

これは冒頭の例のとおり、好きなことをしたいけど、その結果イヤなことになるのは困る…。

 

食べたい!でも痩せたい!…葛藤しますね。

 

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桜衣真里

精神保健福祉士

大学院修士課程修了後、専門学校、短大講師等を経て、公的機関の相談員として勤務。精神保健福祉士、保育士のダブルライセンスで、家庭問題、子どもの発達、保育・教育・療育関連の仕事に従事。東京都出身。二児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月19日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。