うつ病で死にたい時の心のサインや周囲の接し方とは?看護師&心理相談員が解説

2016.08.06公開 2019.05.16更新

「死にたいほどつらい」を受け止める

回りの人にとって、「死にたい」という言葉自体に驚き、慌ててしまうことがあると思います。

 

とっさに「もっと苦しい人もいるでしょ!」と叱ってしまったりすることもあるかと思います。

 

しかし、「死にたい」は、「死にたいほど苦しい」「助けてほしい」のサインです。

 

言葉をそのままに受け止めず、「死にたいほどつらいのね」と、気持ちを受け止めるように心がけてください。

 

そして、うつ病で苦しむ方の気持ちを受け止め、できるだけ早く病院に一緒に受診するように促してください。

 

専門医がその症状がどのくらい重症なのかを判断し、場合によっては入院を提案してくれることもあります。

 

うつ病は、安静と命を守る必要があるほど、重い病状になることもあるのです。

 

「死にたい」と言われた時に、注意したいことは、その言葉をはぐらかさないことです。

 

はぐらかされると、自分を受け入れてもらえなかったと感じ、今度は死にたい気持ちを隠すようになります。

 

その場合には、もっと深刻な状態になることもあります。

 

「何を言ってるの?」ではなく、「苦しいんだね」と思いを受け止めてあげてください。

 

そして、その症状は病気のために起こった症状であることを伝えて、安心させてほしいと思います。

 

 

まとめ

うつ病で死にたくなる時の心のサインは、「死にたいほどつらい」時のサインです。

 

そして、その時に周りの方ができる接し方は、言葉そのものに反応せず、苦しい症状を抱えた状態であると理解して、治るために一緒に病院に付き合うことになります。

 

「うつ病のつらい症状は必ず良くなる」

 

そう信じて、共に今日を生きましょう。

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村松真実

看護師・心理相談員

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2016年8月6日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。