うつ病で死にたい時の心のサインや周囲の接し方とは?看護師&心理相談員が解説

2016.08.06公開 2016.11.30更新
 
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うつ病による心と体の症状は、本人にとって想像以上に苦痛を伴うといわれています。

 

その苦痛から逃れたるために

 

「死にたい」

「死んだほうが楽だ」

「死ぬことで苦痛から逃れることができる」

 

と思う時がある人も、少なくありません。

 

「死にたい」と感じる思考は、うつ病の症状からも引き起こされる思考であり、それだけ、うつ病の症状は不安定で重いものであることがお分かりになるかと思います。

 

そこで今回は、うつ病で死にたい時のサインは、周囲の接し方について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

死にたいほどつらいうつ病の症状

うつ病は、心と体の活動性が低下している状態と言われています。

 

きっかけは色々ありますが、気持ちが安定せずいらいらして攻撃的になったり、集中力が低下して失敗を繰り返したり、食欲・性欲・睡眠欲どのコントロールも失われてしまうことがあります。

 

そのため、動くこと、考えることの何もかもが億劫になり、動けない自分に対しても罪悪感や、自責の念を抱くようになります。

 

自分が自分で、コントロールできず、体と心の症状が自分自身を追い詰めていくために、その苦しみから「死にたい」という言葉を口にするようになり、行動に移してしまうこともあります。

 

うつ病で「死にたい」と発するときは、それこそがまさに「死にたいほどつらい」時のサインであり、「助けてほしい」からこそ言葉に出してメッセージを伝えているのです。

 

 

「死にたいほどつらい」を受け止める

回りの人にとって、「死にたい」という言葉自体に驚き、慌ててしまうことがあると思います。とっさに「もっと苦しい人もいるでしょ!」と叱ってしまったりすることもあるかと思います。

 

しかし、「死にたい」は、「死にたいほど苦しい」「助けてほしい」のサインです。言葉をそのままに受け止めず、「死にたいほどつらいのね」と、気持ちを受け止めるように心がけてください。

 

そして、うつ病で苦しむ方の気持ちを受け止め、できるだけ早く病院に一緒に受診するように促してください。

 

専門医がその症状がどのくらい重症なのかを判断し、場合によっては入院を提案してくれることもあります。うつ病は、安静と命を守る必要があるほど、重い病状になることもあるのです。

 

「死にたい」と言われた時に、注意したいことは、その言葉をはぐらかさないことです。

 

はぐらかされると、自分を受け入れてもらえなかったと感じ、今度は死にたい気持ちを隠すようになります。

 

その場合には、もっと深刻な状態になることもありますので、「何を言ってるの?」ではなく、「苦しいんだね」と思いを受け止め、そしてその症状は病気のために起こった症状であることを伝えて、安心させてほしいと思います。

 

 

まとめ

うつ病で死にたくなる時の心のサインは、「死にたいほどつらい」時のサインです。

 

そして、その時に回りの方ができる接し方は、言葉そのものに反応せず、苦しい症状を抱えた状態であると理解して、治るために一緒に病院に付き合うことになります。

 

「うつ病のつらい症状は必ず良くなる」

そう信じて、共に今日を生きましょう。

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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