他人の目を気にする理由は自信がないから?自意識過剰?臨床心理士が解説
「自分は人にどう思われているのだろう」と必要以上に気にしてしまう…
そんな状態を「自意識過剰」といいますが「自意識過剰」は「自信過剰」とは実際にはかなり違うもの。
他人の目が気になる心理の根本にあるのは、その人の強い不安です。
今回は、他人の目を気にしすぎることとその対処法について、ご一緒に考えていきましょう。
他人の目が気になる3つの理由
①嫌われることが恐い
他人の目が気になる心理の根底には、「他人に嫌われたくない」という強い不安があります。
そのため、嫌われていないかどうかを確認するために、つねに周りの人の言動に注意を払うのです。
ただ、そうしていつも警戒していることで、注目する必要のない細かいことまでもが気になり、かえって不安が大きくなってしまうという悪循環に陥ります。
②自分に自信がない
自分に自信がない人は、自分で判断して行動することに強い不安を抱きます。
ですから、
「自分で判断するよりも、他人の判断に従った方が安心できる」
と考え、他人の反応を見て自分の行動を選択するようになります。
ときには自分の気持ちを抑えつけてでも、周りに合わせることを優先しようとします。
③感覚がとても敏感
生まれながらに持っている感覚がとても繊細であるために、まわりからのさまざまな刺激に敏感に反応してしまう人もいます。
たとえば、HSP(Highly Sensitive Person)とよばれるもともと繊細な特性を持つ人は、5人に1人の割合でいるという研究報告もあります。
自然に周りの人の気持ちや考えを感じとってしまうため、人間関係に対する疲れや生きづらさを感じやすくなります。
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- 本記事は2019年4月21日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。